獄の息子は発狂寸前

ヲレの行くブックオフには、定期的に見沢知廉の本が105円で放出されるので、その都度購入している。程度は良くないが、すでに単行本では手に入らないものもあるので、ありがたいことだ。

獄の息子は発狂寸前―From prison with love

獄の息子は発狂寸前―From prison with love

さて、この本もそんなふうに手に入れたもの。見沢知廉の刑務所ものは飽き飽きしているのだが、これは違うぞ。収監中の見沢と母親との通信のやりとりが写真付きで説明されているなど、実に興味深い。

それにしても粛正という理由で殺人を犯した息子の見沢を思う母親がすごい。子を思う親の強さがそこかしこに溢れ出ている。息子を叱咤激励し、時には息子のダメダメに怒り出し、また息子を信じて愛情を注ぐ。12年間600通の手紙を送り続けた母親に拍手だ。

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