闇に消えた怪人 一橋文哉著

副題「グリコ・森永事件の真相」。犯罪ノンフィクション。読んでみて一番驚くのは警察の捜査の執拗さである。世間では忘れられてしまった事件でも裏では膨大な捜査員が動員されいろいろな事が解明されているのである。かなりあやしい容疑者などは、多数拾い出され執拗に調べ上げているのである。
大物右翼・元警察官・KCIA・暴力団からその辺にいるような一見普通の人までも容疑者にあげられ、多数の不可解な事実も判明し、一通り読むと本当にグリコ・森永事件の異様さが判る本である。実に面白い。自分がリアルタイムで見てきた事件だけあるので、余計に変な意味で親近感が沸く。お薦め度:90/100
闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相 (新潮文庫)