3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術

たいそう大風呂敷を広げたタイトルだなあと思いながら、サアッと読んでしまった本です。決して固くも難しくもない内容ですが、それぞれなるほどと納得してしまう論法で楽しく読めました。

3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術

3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術

著者が現役の交渉人であるという理由だと思われますが、本書内で所属する組織とか具体的な事業内容が明かされていませんので、例示されている逸話などの信憑性は疑問に思います。とってつけたようなものが多く感じました。また、書名となっている「3000人のユダヤ人」の根拠も紹介されていません。とは言っても、この本の主旨は交渉技術を述べるものですので、そのノウハウが理にかなっていたり、それらが読者に参考になるものであれば問題ないわけでして、まあ、そんな風に感じたというだけのことなんです。

ちなみに著者のマーク富岡氏は、純粋な日本人で本名は富岡雅司らしいです。これはプロローグでしっかり説明がされています。私のような田舎ものには判りませんが、その筋では有名な方なんでしょうね。