戦国自衛隊1549

福井晴敏、どうしてしまったのだ。『亡国のイージス』『終戦のローレライ』と最高のエンターテイメントを提供してきた絶対信頼の置ける数少ない作家であると信じていたのに、うーむ、これはないぞ。

戦国自衛隊1549

戦国自衛隊1549

半村良が草葉の陰で泣いている。イーデス・ハンソンも悲しんでいる。ヲレも嘆いているぞ。いやほんと、なにこの小説。しかも1700円もするのだ。ブックオフ105円で買ったのではない、雀の涙ほどの小遣いを貯めて新刊書を買ったのだよ。

  • 駄目なところ(その1) 判型が読みにくい。この本をデザインした宮村泰朗氏は、寝ころんで本を読んだことが無いのだろう。和机の前に正座するのが趣味としているとしか思えない。
  • 駄目なところ(その2) 寺田克也のイラストがじゃま。
  • 駄目なところ(その3) 設定が幼稚。メカゴジラを真剣に作っている大人になれない大人のレベル。このほんの対象年齢は小学生か?

いずれにしろ、この本の値段でブックオフなら16冊も買える可能性がある。新刊書で失敗すると本当に痛手を負うと身をもって知った良い経験としよう。