自炊の嗜み

もともと学生時代は自炊をしていたので、自分で食事を作って食べるということに抵抗はないのだが、これが自分以外の人ために食事を作るとなると勝手が違う。もちろんお金をもらってということではなく、そのほとんどが家族が相手となるのだが。

2010年4月、家人が転職してから状況が一変。夜の帰りが遅くなり、ほぼ毎日、夕食を作るようになった(最近は週に数日)。相手は、好き嫌いの激しい中学生の娘と食べ盛りの高校生の息子。とは言っても、ヲレも仕事はしているし、疲れてもいるしで、そうそう手間を掛けてはいられない。幸いにして、我が家から歩いて1分、4分のところにそれなりの中規模スーパーがあったりして、食材の調達にはとても便利。仕事から帰ってきて、冷蔵庫を覗き、大概のメニューを考え、歩いて食材の買い出しに行く。買う物は、その日に使うものだけ、買い溜めはしない。

総菜を買って済ますなどというズルをし始めると、楽なのだがお金が掛かる。食べ盛りの子供たちなのでちょっとやそこらの総菜では済まない。だから簡単なものでもいいので調理をする。面白いもので、ちょっとだけ一手間掛けると、その料理が美味しくなる。そういう工夫、発見が楽しい。

今日は焼き鳥。総菜の焼き鳥を買って3人で腹一杯食べると、ビックリするくらいのお金が必要。でも鶏肉、長ネギを買って刻んで、串に刺して塩こしょう振って電子レンジのナノ・スチームで焼けば、余分な油も落ちてさっぱり。安価でたくさんの串焼きの山。子供たちも満足。牛ハツが安かったので(160円)で、これも串に刺してみた。歯ごたえのある食感がいい。

炊きたてのご飯に味噌汁を添えて夕食。息子はご飯を3杯もおかわり。そんな様子を見て、自己陶酔を愉しむ。