ブレイズメス1990

海堂尊著『ブラックペアン1988』がものすごく面白かったので、その2年後を描いたこの本を、ついつい高価な単行本で購入してしまったが、そこまで投資するほどではなかった。奇をてらいすぎ。

正直言って、主人公の天城医師の存在は浮いている。リアリティなく安っぽい漫画のよう。この程度の作り込みでは読者を納得させることが出来ない。以前、海堂尊小説は、文庫本で読むべきと以前書いたが、この小説も文庫本まで待つべきだった。多分に推敲の余地有り。

ブレイズメス1990

ブレイズメス1990

全体的に続編を意識しているというか、これからのネタ振り的な要素が多く、この一冊だけではまったく完結していない。その点も欲求不満な部分。それにしても、1600円かあ(泣)