三匹のおっさん

表紙が児童書みたいで読み始めるまで抵抗があった、装丁で損をしていると思う。

三匹のおっさん

三匹のおっさん

内容的にはありがちで、あまりにも普通の話題なので親近感を感じるが、奇なる展開を期待しているとがっかりする。有川裕といえば自衛隊三部作や図書館シリーズの印象が強烈なので、どこかに非日常的な展開・設定がないと物足りないと思ってしまうのだ。どうしても原点と比較をしてしまう。

読みやすいし、お約束の甘酸っぱい話もあり安心して読めるが、読み易いから良本とは思わない。

ちなみに、文中に誤り見つけた。単行本P346、クーリング・オフは「向こうに着いたら成立」ではなく「発信したら成立」が正しい。だから、その証拠に記録が残る内容証明郵便を使う。相手方に着かなくても有効なんだよね。些細な事だが、大切なこと。