民主党政権になって思うこと

民主党政権になって思うことは、これが民主主義なのかという疑問かな。マニフェストに書かれていることを実現していくことは正しいことなんだろうけど、なんか面白くないね。

八ッ場ダム中止のニュースなんか見ていると、あまりにもひどくないか。大臣が視察に行くには最初から「中止」という結論を持って出かけている。ほんの数時間の視察、そして結論ありき・・・。マニフェストに書かれていることが、それほどの力があるのかと疑問に思う。ここには議論というものはない。

以前から主張しているが、例え政権が代わろうが行政の継続性は維持すべきだと思う。方向転換をするのであっても行政の継続性はあるべできでないか。緩やかにしろ、急カーブにしろだ。いきなり直角に曲がったり、途切れたり、反転したりは、無責任過ぎる。

そもそも、無駄であるとか無いとか言う前に、多くが都会の理論で物事が決定している。八ッ場ダムについても、関東地方の利水や利根川水系の治水が目的で始まったのではないか。建設地に住む人たちが求めたものではない。それをだ、自分たちは利便性が高く安全で便利なところに住みながら、必要がなくなったから止めよう、無駄だの大合唱。政治家もマスコミもだ。そりゃ、面白くないよね、地元の人たち。

庶民の味方みたいなツラして息巻いている福島瑞穂なんかも、預金1億円もあるじゃん。配偶者控除を廃止なんて富裕層の理論だよ、あきらかに。子供を預けられずに働けない女性って多いのだよ。田舎では、家政婦もないし、保育所も少ない。世帯所得も少ない。女性も働け!なんて提言をする審議員も大学教授とか弁護士とか、どう考えても困っていない富裕層。これが民主主義かと疑問を持つ。

地方空港の議論もしかり。第一種・第二種空港を持つ、あるいはその周辺に住み、利便性を享受している人たちが、無駄だから止めてしまえの論調。くそくらえだ。自分たちは、全国に飛んでいける優位性を保ちながら、地方の人間は我慢しろって平気な顔して宣う。田舎の人間だって、それなりの生活をしたいのだよね。

空港も港も道路も、交通・運輸基盤じゃん。維持管理経費が掛かって当然であって、それは税金で必要であれば税金で維持していくべきじゃないの。公共施設をすべて収支・収益でその必要性を見ていくと、無駄ばかりの施設になってしまう。そこから派生するものだって見ていく必要があるじゃないの。

どうにも言いたいことばかりでまとまらないが、発言力が大きな都市部に住む人たちの理論ばかりで物事が判断されることが多いのではないかと、とくに民主党政権になってから感じるので、書いてみた。さて、どうなんだろうね。