ヒルクライマー
SB、坂バカの世界を描く自転車山岳レース小説。著者は『自転車で痩せた人』を書いた高千穂遥で、さすが元々小説家であって、思いがけず面白かった。
- 作者: 高千穂遙
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/07/23
- メディア: 単行本
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ロードレースの傑作『サクリファイス』とは違った魅力があるね、SBには。ヲレは、延々と坂道を自転車で登るなんて絶対にやろうと思わないけど、その魅了は小説の中の言葉を借りると「無になるために登る」だそうだ。
たいしたどんでん返しも感動もないが、自転車乗りの魂、独特の世界を無理なく描いていて一気に読める。自転車も悪くないと思う今日この頃。