子供の車酔い

我が家の長女(小6)は、車酔いをする。車に乗って100メートル走ると「酔ったあ〜」という。

車酔いは病気ではないから、毎回、「気持ちの問題だ。外の景色を楽しんだり、話をしようよ。気持ちを別の方に向ければ、酔わないよ」なんて話をする。楽しければ酔わないのだ。

その昔、14000トン程度の船で清水港から香港まで航海したことがある。東シナ海は激しく揺れた。その時の船長の話では、

船内で豚を飼っているが、豚も船酔いをする。乗り物酔いは病気ではない。船酔いしないのであれば、豚以下だよ。

なんて慰めてくれた記憶がある。

長女が、まだ会話が片言の頃のこと。チャイルドシートに乗せられた娘が、走り始めると「う〜、う〜」言い始める。そのうち、「おなかすいたあ」「おなかいたい」「おなかいい」と繰り返して言う。

さっき食べたばっかじゃんとか話していると、ウワッと嘔吐し、車の中は大騒ぎ。

あれって、「車に酔ったあ〜」「気持ち悪りぃ」って言いたかったのだけれど、そういう言葉とか表現の仕方が判らなかったのだなあと、かなり経ってから気がついた。いまだに車酔いをする娘を見ながらかわいそうな事をしたなあと、当時のことを懐かしく思い出す。