平成関東大震災

なんじゃこりゃ、大丈夫か福井晴敏って感じの装丁。帯の幅とカバーとのデザインがアンマッチング。中身は、ショボイ役所が作ったマニュアル本の体裁だ。

東京でマグニチュード7.2の直下型地震が起こったという想定でストーリは進行する。途中には豆知識みたいなものが入り気がそがれるが、『亡国のイージス』みたいなものを期待しなければ何となく読み進めてしまう。地震の怖さを周知する手段としてはいいのかもしれない。

平成関東大震災--いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった--

平成関東大震災--いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった--

被災した主人公とその家族の行動、知らない間に自分に置き換えて読んでいることに苦笑する。意外にもちょっとした感動もあったりして、結果としては、まあ良いのではないかという評価。720円だし。想定される東海地震震源地の上に住む者としては、この内容はバカに出来ないし、疑似体験としてはかなりリアルに書かれているので、読んでおくべきかな。最初にも書かれているが、今、この瞬間にも地震は起こる可能性があるものであるから。

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