実録「極道記者」

出張先で書店の前を通り過ぎるとき、何気なく見た書棚から輝くように目に入った背表紙がこの本。考えることなく書店に入って速攻買い。

実録 極道記者

実録 極道記者

もちろん反応したキーワードは「極道記者」という単語。ヲレ的なピカレスク小説の順位では、5本の指に入る塩崎利雄著の傑作『極道記者』(1991年刊)ということで、ビビッとシノプスが繋がったわけ。

『実録 極道記者』は、自伝的エッセイということで、塩崎の競馬人生や『極道記者』『止まり木ブルース』などの周辺を書いている。競馬では7億賭けていると豪語している著者のギャンブルに対する執着はすさまじい。

帯の言葉では、

反省、後悔は死んでからだ!今回の人生はこのまま突っ走ることにする。いまに見てろ!地獄から天国へ一発逆転の大勝負よ!

と紹介。"今回の人生は・・・"っていうのがいいね。とても見習うことはできないぞ。