ニッポン、ほんとに格差社会?

週刊こどもニュース池上彰。子供向けの番組に関わっていたのでかわからないが、彼の著書はわかりやすい。どの本も売れている。NHKらしく思想的に極端に偏ってもいないので、平たく説明がされる。

いろろな常識について分析している。

タイトルの例で言えば、格差社会と書名に付ければ取り敢えず売れる!みたいな感じの山師っぽい印象があるが、この本は至極まじめにほんとうに格差社会かどうか分析している。結果は△で、もともと格差はあったが、今後はもっと広がる可能性があるということだ。

タイトル以外の設問も30問設定されていて、どれも堅いテーマであるが、読んでみればよく理解ができる。勉強になるぞ。例えばこんな常識。

  1. 国会議員の数は多すぎる。
  2. 日本の投票率は低すぎる。
  3. 日本の年金は少ない。
  4. 巨額の公共事業は日本だけ。
  5. 日本の医療レベルは低い。

結果だけ言えば、1×、2○、3△、4○、5×。けれども結果だけで判断してはだめで、「・・・だけれども○○だ」というもう一歩先を見なければ真実は見えてこない。一度、この本を読んでみよう。モノの見方の勉強にもなる。