心理マーケティングの技術

販売技術として「心理反応」を理解するための教本。

簡単な挿話を例に設問が設定されていて、それぞれお客の心理を解説している。

「欲しくなさそうな人にモノを売る」のだそうだ。

例えば、

あなたは、「顔が真っ黒な少年」「顔が汚れていない少年」がいます。どちらの少年に「濡れタオル」を売りますか?

みたいな設問。

普通に考えれば「顔が真っ黒な少年」に濡れタオルを売ろうとするのだが、売れるのは「顔が汚れていない少年」だそうだ。なぜなら、真っ黒な少年は顔が汚れていない少年を見ているので、汚れていることを認識していない。汚れていない少年は、汚れている少年の顔を見ているのでキレイにしなければと思うらしい。

なんてことなんだけど、正直に言えばこの本についてはあまり真剣に読むべきでもないと思う。本を売るための作りで、論理の追求がされていない安直さが感じられる。「売れればいい」みたいな。

心理マーケティングの技術

心理マーケティングの技術

ちなみに、ページ構成も解説のページが設問のページと離れているので読みにくい。うーん、これじゃあ売れない、マーケティングの失敗事例か。