スピリチュアルにハマる人、ハマらない人

なんでこんなものに大騒ぎするのだろうというのが「スピリチュアル」で、江原啓介も細木数子も大嫌いだ。大嫌いという前に、チャンネル変えてしまう。本は買わない。基本的に、見ない見ない近づかないの3原則だ。

スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (幻冬舎新書)

スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (幻冬舎新書)

理由は、胡散臭い。小気味良い、自分に都合の良い言葉に弄ばれているだけではないかと漠然と思っている。この本は、そんなスピリチュアルに疑問を持つ精神科医の著者が、順を追ってその姿をわかりやすく分析していく。

非常にわかりやすい理論で、こういう分析を見てみると「いやー、やっぱりスピリチュアルってなんてことないじゃないの」なんて実に簡単に納得してしまう。ところが、モノを上から見るか横から見るかみたいな違いもあって、裏を返せばスピリチュアルさもあらんと理解できる部分も多々あって、やや複雑。

読み進み考え直してみると、要はものの考え方で、自分の都合良い理論や解釈を、自分だけのために取り入れるのはその人の勝手で、とやかく言うべきではないのだなと落ち着く。

著者の香山リカはたくさんの著書を出しているが、今回初めて読んでみる。意外に読みやすい文章で好感がもてたのが意外。