「トヨタ流」現場の人づくり

トヨタ生産方式を読み解く内容。トヨタの現場を歩んできた著者だけあって、無駄のない文章と理路整然とした構成で、非常にわかりやすい。

Amazonなどで検索するとトヨタ本は山ほど出てくるが、その中でもピカイチではないか。表面的な形式だけを述べるではなく、タイトルにもあるように「人づくり」という視点で捉えて説明がされている。

トヨタ生産方式で排除すべき7つのムダは、

  • つくりすぎのムダ
  • 手待ちのムダ
  • 運搬のムダ
  • 加工そのもののムダ
  • 在庫のムダ
  • 動作のムダ
  • 不良品をつくるムダ

改めてこう羅列してみると、生産現場だけではなく事務的な部署でもこういうムダってあるよなと、我が職場を思い浮かべる。あるあるある・・・。問題は、それぞれ個人がこれらをムダと考えない、考えようとしないことだな。物事を合理的に考えない悪習がはびこっている。

さらには、究極のムダとは「能力が余っているのに能力以下の仕事をさせること」という。これもその通り。ヲレ的には、常に120%位のことを考える。常に2割り増しくらいの目標を持つことにより、挑戦してみようとか、頑張ってみようとかとテンションを保つことができる。少しずつであるが、スキルアップも可能だ。

この本は、思いついたときにパラパラ読んでもその中身がムダがない内容であるため、刺激される。だから、本棚にしまうきっかけが見つからない。