キング・コング

今更1933年制作の『キング・コング』をリメイクしてもつまらないだろうなと言うのが先入観。見る気は全くなかったのだが、「それでもな」とレンタルする。

雑用忙しく、3時間強の長い映画なので3日に分けて観る。観てみてびっくり、本当に楽しい映像だ。理屈ではなく楽しませる。とにかくどうやって撮ったのか想像が付かない映像が素晴らしい。ちょっとくらい嘘っぽくても全然かまわない。見終わった跡、子供達とダイジェストで再度楽しむ。子供達は、ドンキー・コングと言って喜ぶ。やっぱりドンキーなのね。

キング・コングの恐竜との戦い方もイケてる。ワザが決まるのだ。展開の早い良質の格闘技を見ているみたい。スピード感あり、たたみ掛けあり。グロテスクなシーンが無いのも良い。キング・コングの人間くさい感情も表現されている。高度感のある映像は、足下がゾクゾクする。

アン・ダロウ役の女優ナオミ・ワッツが実に美しい。キング・コングの気持ちもわかるってもんだ。ヲレが大好きな『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディ、『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックなども出演していて、キャストが素晴らしい。

キング・コング デラックス・エクステンデッド・エディション(3枚組) [DVD]

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オリジナルの『キング・コング』は見ていないので、比較ができない。そういえばと書棚を見ると発見(写真)。原作の『キング・コング』を読んでいたようだ(内容に記憶にない)。昭和51年刊の角川文庫SFジュブナイル初版。天、小口、カバー背のヤケが激しい。読んだのは中学生の頃か。表紙カバーの絵に懐かしさを感じる。