本を読まなくても生きていけますか?

今日は、ちょっと早い忘年会。ヲレはアルコール拒否だから、出された料理を完食して帰宅。

タイトルどおり『本を読まなくても生きていけますか』と問われたならば、「生きていけますが、耐えられません」と答えるだろう。活字中毒者から本を取り上げたら・・・そういえば椎名誠著『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』なんて本がありましたけな。今書棚から取り出してみてみると1981年の発行。懐かしい。

話を戻して、この書籍、ブックオフで単Cの105円で購入したのだが、蛍光ペンのライン引きがすごい。そんなに真面目に読むような内容でもないのにと思いながら読む。やっぱり蛍光ラインが邪魔。

本を読まなくても生きていけますか?

本を読まなくても生きていけますか?

しかし、著者はどうしてこう強気なのだろうか。言い切りの文書がとても気になる。沢山あるのだが、例えば、

本を読む時間がないほど、永遠に忙しい人はまずいない。

でも、自分の経験上、本を沢山読めるときは、精神的にも時間的にもゆとりがあるとき。本を読む時間があったら、寝たい休みたいというときはいくらでもある。

本は、「値段が高いから」などと考える次元のものではない。本は必需品なのだから、何よりも優先して買うものである。

そうかな。本が必需品でない人は沢山いるし、本を優先して買っていれば生活ができない。少なくとも我が家ではそうだ。だから、ブックオフで単Cを購入する。Amazonマーケットプレイスを利用する。いらない本は売ってしまう。金が自由になるのであろう著者の驕った考え方。

書店に足を運ぶのは、人としての礼儀である。

無茶苦茶だね。おおよそ3000冊の蔵書があるが、そうは思わない。礼も忠もなく、必要があれば書店に足を運ぶ。必要が無ければ、書店には行かない。何が悪いのだ。

子供には、真新しい本を与えよう。

悪かったね、我が家は中古本を与えている。子供達は、図書館から古びた本を借りてきて、楽しそうに読んでいる。理想はそうかもしれないが、与えられない事情もある。

一部だけを取り出して批判することはイレギュラーであることは承知であるが、全体を読んで多々疑問に思うことが多い。この本の内容は、総論は賛成だが、各論は反対と言える。押しつけがましい論理に閉口だ。

もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵