私は如何にして幸福の科学の正会員となったか

この件では、小川知子と共にマスコミを騒がした景山民夫の書籍である。実に楽しく読むことが出来た。さすが、『虎口からの脱出』の著者だ。

虎口からの脱出

虎口からの脱出

ヲレは宗教が大嫌いである。ただし、宗教自体を否定しない。世の中にあって良いモノだと思っている。だけど自分が関わることは大嫌いだ。

この本は、どうな経過を辿って著者が幸福の科学に嵌っていったのかが書かれている。幸福の科学に興味なくても、その過程には宗教のすばらしさと恐ろしさを知るためには読んでみると良い。如何に人間が脆いか、よく分かる。

私は如何にして幸福の科学の正会員となったか

私は如何にして幸福の科学の正会員となったか

著者の前半生を書いた前半は実に普通で如何にメジャーになっていったかが書かれている。しかし、『太陽の法』に書かれている人類の起源を信じ始めたくらいから、どうも言い訳じみてくる。

地球の人類は、三億六千五百万年前に、ベー・エルダ星から、約六千万人が何千ものUFOに乗って飛来したのが起源である。

著者も疑問を持ちながらも信じてしまう。全体のある一部分だけを捉えて否定することは避けるべきであろうが、それにしてもだ。幸福の科学の総裁である大川隆法は、東京大学法学部卒だ。ヲレとは比べものにならないほどの頭脳を持っている。

徳島県麻植郡川島町(現吉野川市)に生まれ、徳島県立城南高等学校を経て東京大学法学部卒業後に総合商社のトーメンに入社。ニューヨーク本社で勤務し、同時にベルリッツ・ニューヨーク校で上級語学研修を終了、ニューヨーク市立大学大学院センターで国際金融論を学んだ。

ヲイヲイ、すごいではないか。しけたヲレなど消えてしまえと言われても反論できない。それにしてもだ。

もうこれ以上は語らないようにしよう。なぜなら、景山民夫が既に故人であると今知ったからだ。

1998年1月26日、自宅の火災により発生した一酸化炭素中毒により、27日午前1時半頃に死去。享年50だった。

直木賞作家、景山民夫万歳である。