アマニタ・パンセリナ
未読の中島らもの本を未だに読めるのが幸せだと思う。もうもう、新作はないのだから。この本の中で自分で言っているように、階段から転がり落ちて亡くなってしまった。いやはや、これほど読んでいてニヤニヤさせてくれる作家はなかなかないのではと思う。
- 作者: 中島らも
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/12/15
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (68件) を見る
内容は、こだわりの体験話である。目次は次のとおり。
あの傑作『ガダラの豚』も10年間飲み続けた咳止めシロップを止めた禁断症状の中で書かれているとある。すごい。中島らもは、自らを貶めながら読む人を勇気づけてくれる。世の中の世捨て人が読んでみるべき娯楽本だと思う。説教臭くないところがステキ。
ブックオフで105円、AMPで1円。決して高くない。