半島を出よ

よく売れた本で、今更という感じであるが、新刊書を買わなくなったヲレとしては、大枚はたいてどうしても買いたくなった小説。北朝鮮を題材とした書籍は、どれも薄暗いレポートモノばかりで、どうにも楽しくない。しかしながら、この本は、拉致被害者の家族会の方に怒られそうな表現だけど、まさに娯楽小説で、楽しめる。風刺が一方的でいかがなものかと思う部分が多々あるが、まあそれも心情的には同意できるモノで致し方ない。

半島を出よ (上)

半島を出よ (上)

村上龍も時間を掛ければこんなに楽しめる小説を書けるのに、あちこち食い散らかしすぎで勿体ない。企画力はあるのだから、じっくり取り組めばいいと思う。

本の内容や感想は、あちこちで書かれているのでそちらに任すことにする。子ども達の夏休みが終わるというので、夏の夢の精算に忙しいのだ。