アレキサンダー

久しぶりに映画館で観た。オリバー・ストーン監督の映画は、あれもこれも撮りたいを我慢できないのか長く重くなる。この映画もしかり。
日本の歴史についてはかなり自信があるが、西洋の歴史は苦手でよくわからない。この映画にしても、まったく時代背景が判らず観たので、頭から湯気が出そうであった。
面白かった。映画の撮影技術の進歩が感じられる。現代物と違い、単調になりかねない当時の戦闘シーンの映像をあれだけ迫力ある画に仕上げる技術は素晴らしい。期待せずに観るとびっくりする。大写し、CG、音源の迫力は見事である。
ストーリは、とても紀元前の話とは思えない内容で驚きである。歴史上の事実であるが、良くできていると思う。こんな面白い素材をいままでどうして映像化しなかったのか不思議である。あまりにもスケールが大きすぎるからか。オリバー・ストーンは、制作に200億円を掛けているが、世間の評価は別として、本人は大満足であろう。
コリン・ファレルは、好きではない。この映画でも「フォーン・ブース」の小粒な役が頭の中に残っており、偉大な王という風に感じられなかった。「S.W.A.T」でも、ちょっと弱そうで、精鋭という役柄にあわなかった。カリスマ性がない俳優だ。