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 127時間

映画

予告編を見ていれば、何が起こりそうか容易に想像できるストーリ。では、先が読めそうであるからつまらないかと言えばそうではない。先が判っているから怖いこともある。昨日読み終わった中島梓著『転移』なんかもそう。5月に亡くなるのが読者は判っているのに、それを書いている本人は、病状の変化に一喜一憂している。読んでいて辛いと思うのは、結果がわかっているからだ。

それにしても痛い映画だ。誠に痛い、イタイ。観ているだけで自分のことのように痛い。なんかの賞の審査員で倒れた人もいると聞いたが、それもありえるか。グロいわけではない。想像できる痛さと、想像できる絶望。辛いんだなあ。

ああいう事態に陥ることに主人公は運命だと悟る。何万年前からそういう筋道が付けられ、それに向かって一目山に主人公も生きてきた。これは運命だと受け入れる。なるほど、いいことも悪いこともそれは運命であると悟れば、どんな事態でも受け入れられるのかもしれない。

生きるということに対しての執着心、努力、諦め、決意、実行、運・・・動きのない映像の中で様々な想いが交錯する。いやはや、凄い映画だ。でも、もう一度は怖くて観られない。