このミステリーがすごい!2008年度版、横流しかあ?

書籍購入の参考にしようとブックオフで105円で購入した『このミステリーがすごい!2008年度版』。

2008年度版けれども105円だったので、これはお買い得と手に取り、自宅に帰る。そしてパラパラと捲ると、一枚の紙が・・・。

これは珍しい、静岡刑務所の閲覧票だ。過去には、息子から父への諫めの手紙が挟まっていたことがあったが、刑務所の閲覧票は、初めて。

さて、この閲覧票を解読(想像)すると、静岡刑務所内の行刑図書館、つまり図書館(室)にある『このミステリーがすごい!2008年度版』を、「静岡刑務所の工1舎2階21室」に収監されている「呼称番号 第1052番」という囚人が閲覧したい申請をし、それを教育部(長)が20年2月4日に許可をしたというもの。

問題は、どうしてこの本がブックオフに売っていたかということ。まだまだ十分キレイな発刊されて1年半程度しか経過していない書籍であり、官本がそれほど早く廃棄処分にされるわけがない。そもそも、ブックオフに下取りをさせるという仕組みはないはずだ。

と、ここまで書いてあれこれ調べてみると、刑務所内にある本には2種類あることが判った。官本と私本。官本は刑務所所有の本で、私本は収監人が自費で購入した本。私本は3冊まで持ち込みが可でそれ以上は領置される。この辺↓が、リアルに詳しい。

よくよく調べてみると官本の証拠である図書印の押印や図書番号シールが貼った後がない。そうすると、この本は囚人1052番の私本であり、領置されている本を読むための閲覧申請がされたものなのかもしれない。そして、出所後にブックオフに売り払ったと想像するものだ。

うーん、残念だなあ、刑務官の横流しの証拠かあと一瞬思ったのだけれど。

静岡刑務所をググったら、こんなものが。ポイント還元があるのかあ!ってね。