2013年6月の読書メーター

2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1993ページ
ナイス数:207ナイス

いとしのヒナゴン〈上〉 (文春文庫)いとしのヒナゴン〈上〉 (文春文庫)感想
比奈町、リアルにこの町に住むとなると若干引けるが、小説としては魅力的な町に描かれている。豊かさをどこに求めるかの価値観であって、理想としてはいいかも。市町村合併も実際には国の施策によって地方を縛るためのものであって、理念通りに進まなかったのは今の現状を見れば判る。ヒナゴンに現を抜かしている暇はないというのは、これまた現実で難しい。下巻が気になる。どこかにこれらを打開する心のよりどころが描かれることを期待したい。
読了日:6月29日 著者:重松 清
狭小邸宅狭小邸宅感想
不動産業界、恐ろしという小説。仕事的にかなりへこんでいる時だったので、かえってこれより良いかと若干持ち直した(笑)営業職って未経験なので判らないのだが、どんな世界でも厳しいよね、お金を稼ぐって。いろいろ思うところ多い小説だった。
読了日:6月24日 著者:新庄 耕
レヴォリューションNo.0 (角川文庫)レヴォリューションNo.0 (角川文庫)感想
シリーズ完結という触れ込みであるが、まあ、まだ書けそう。学校側があまりにもハチャメチャでそんな馬鹿なと若干興ざめであるが、まあ、おもしろかな。が、私的にはシリーズの中では最下位という評価。他の作品が秀逸すぎるので。
読了日:6月24日 著者:金城 一紀
史上最強の内閣 (小学館文庫)史上最強の内閣 (小学館文庫)感想
福島から静岡までの帰省中に読む。思わず新幹線の中でクスクスと笑ってしまったよ。面白い。あまりにも実在の組織、人名をパロディしすぎて諄いとは思ったが、まあこれもこの作家の色かと思えば許せる。『史上最強の大臣』も読んでみようか。いずれにしろ真剣に評価するべきでない。楽しめばいいというもの。
読了日:6月24日 著者:室積 光
三千枚の金貨(下) (光文社文庫)三千枚の金貨(下) (光文社文庫)感想
いやー、面白いという感覚はあるのだが、正直って挿話が邪魔する感あり。本線との関係がなんか薄いのだよね、決定的ではないというか。全体を見てみればとてもいいのだけれど、中々集中できない展開で残念。
読了日:6月24日 著者:宮本 輝
三千枚の金貨(上) (光文社文庫)三千枚の金貨(上) (光文社文庫)感想
さすが文章が巧みです。本当のテーマが何か良く判らないままストーリが進みますが、こういうじっくりと書き上げたような小説は、再度ストーリも含めて最後にぐっとくるような気がします。期待を持ちつつ下巻に突入です。『錦秋』はなぜか2冊持っています。
読了日:6月15日 著者:宮本 輝
オヤジの細道 (講談社文庫)オヤジの細道 (講談社文庫)感想
またオヤジかという感じですが、このエッセイは良かった。というか、重松清とは同じ歳なので、当たり前ですが生きてきた時代が一緒で感性というか感覚というか、そういうところが実に共感できるのです。それに加えて、重松小説のイメージを覆すような崩し方が新鮮で、素顔がちらりと見えたような感じもしたのも好印象です。カバーデザインは、最低です。センス無し。
読了日:6月12日 著者:重松 清

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