弥勒菩薩半跏思惟像(1)21世紀ペーパークラフト

ひこにゃんに続くペーパークラフトは、弥勒菩薩半跏思惟像だ。恥ずかしながら「半跏思惟」が読めなかったので調べてみると「はんかしい」だと(←ATOK単語登録した)。つまりは「台座に腰掛け,左足だけ垂下するが右足は足先を左大腿部にのせて足を組み,折り曲げた右膝頭の上に右肘を突いて右手を軽く右頰にふれて思索する姿勢」だと。

このペーパークラフトは京都広隆寺に安置しているものを再現しているのだと思う。アルカイク・スマイルが表現できるか不安だなあ。

キットは、21世紀ペーパークラフト仏像コレクション(2)で、このシリーズの(1)は阿修羅像だ。冊子になっているものを切り刻んでいく。実に丁寧なキットだ。各ページには、パーツ事に名称と分冊名、そして部品番号が大きな表示で振られている。この場合、パーツ「台座」のページ「ハ」の部品「?又は?」ということ。

細かいところでは、のりしろ部分の色づけが正確線より多めにしてあるので、貼り付けのゆがみなどでのりしろ部分が表に出ても違和感がないようになっている。気が利きすぎ。

これはパーツの裏側だが、色づけがされていて部品番号が印刷されている。よくあるのが、切り離したのは良いけれども部品番号が判らなくなるとか、そのために自分でペンで書き入れておくとか、そういうことがない。

ペーパークラフトを実際に作っている方が設計しているからだ。のりしろにも記号(アルファベット、数字、マークなど)が振ってあり、ネジでいうメス側にも小さく番号が記載されている。その記号同士を合わせれば貼り間違いは起こらない仕組み。

これも裏側。丁寧過ぎる表示がわかるだろうか。これでは間違いようがない。

解説文もイケている。写真付きなので、組立後が想像できる。写真中のコメントも適切。

工夫された記号、色づけ、写真による見える化に加えて端的で簡潔な解説文。判りやすい。

こんなページもある。メモと端切れみたいなもの。あやまって切り取ってしまった場合などの補修用だと思われる。何から何まで気が利いている。