歴史の宿「金具屋」

信州 渋温泉の「金具屋」という旅館に泊まった。設備を求めている人は泊まってはいけない宿だ。

斉月楼の外観。木造4階建て。昭和11年建設。釘はほとんど使われていない。

廊下の一部。屋内には見えない造作。賑やかな町並みを再現している。

階段、上から下を覗いたところ。

床、水車の歯車を埋め込んだもの。

廊下の照明。灯りのデザインは、場所によって異なる。統一感はないが、それぞれの造作は見応えがあり。

宮大工が腕を競ったとのこと。部屋ごとにデザインが違う。

130畳の大広間。天井の格子が美しい。畳の縁と天井のラインが一致している。柱が一本もない。

幾何学的なデザインは今でも通用する。大きな枡は、半畳の大きさ。

夜の斉月楼。ライトアップされて美しい。手持ち三脚なしでこの写真が撮れるLUMIX GF1はエライ!

内線電話。もちろん使える。

泊まった部屋の次の間、昭和の時代、懐かしい。設備を求めてはいけないというのはこういう事。エアコンもない。久しぶりの炬燵も良かった。この向こう側は廊下だ。プライバシーは無いものと思え。

いろいろな意味で楽しめる宿。温泉も楽しめる。一体いくつあるのだ。外湯も9つ、内湯の露天風呂の上には、花粉をたんまり付けた杉が覆い被さっている。この宿の前で、クシャミを一つ。ぎっくり腰になる。帰宅まで直線距離で200キロ強。マジ、辛かった。過ぎてみれば、いい思い出か。