指を怪我した、痛い

昼食を作っている最中、包丁で左手小指の腹の部分をざっくりと削ぐように切ってしまった。ドバッと血が出る。削いだ部分は、僅かな部分で繋がっていて、ぱかぱかしている。ズキズキと痛い。

水道でさっと洗いティッシュ10枚くらいで抑えるが、少し緩めると指の間から血が垂れてくる。心臓より高い位置にしても出血は止まらない。15分ほどしても止まらないので、車で5分の総合病院の救急外来に行く。この程度で診察を受けるのは気がひけるのだが、すいていたら見てもらおうという程度のノリで様子を見に行く。

幸いに救急車が入っていたが、すぐに診てくれる。この総合病院の救急は、救急外来として救急専門医が診察をする。過去の体制ように勤務医の当番制ではないので、うるさがらないし、救急処置レベルの水準が高いところが良い。先生からは、止血が不十分と見て、ガーゼの押さえ方・手の位置などをを教えられ、もう少し控え室で待つよう支持される。約30分後、再度の診察がされる。

ガーゼをそっと取ると、ジワリと血が滲むが概ね出血は止まっている。

  • この部位では縫えませんね。縫ったとしてもくっつかないかもしれない。
  • どうしてですか。
  • 切り傷の場合は、他方から血が回るけれども、指の先端で削ぐような傷の場合、残っているところの方からしか血が回らないので、くっつきにくいのです。
  • じゃあ、どうなるのですか。
  • こんなふうに圧迫させて傷口が塞がらせる。この剥がれそうな部分が自然に取れてしまうでしょう。でも、上手く行けば、くっつくかもしれない。取り敢えず処置しますので、月曜日(2日後)に見せてもらいましょう。
  • 風呂は?
  • シャッワーでね。防水性のあるもので処置するけど、お湯に浸かると出血しやすくなるから。普段もちょっと当てただけでも傷口が開いたりするので、なるべく胸の前に手を添えるような形でいたほうが良いよ。歩くときも手をふらないように。
  • ふーん。

処置は、消毒もせず傷口をガーゼで圧迫・抑えつけてビニールっぽい創傷被覆材で丁寧に巻く方法。多分、湿潤療法だ。自然治癒力を高めるもの、縫えないのだから仕方がない。

左手小指先端部の傷を負って不便に感じたこと。

  • Controlキーが押せないので、多くのショートカットキーが使えない。
  • Shiftキーが使いにくいのも、操作感を悪くする。
  • 母音のAのキーが押しにくくなるので、タイピングスピードは半分以下になる。その内、変則的な指使いに慣れ、ある程度は回復するけど。でも不便。
  • 皿を持ったりするとき、小指を添えないと意外に力が入らない。

その他、握ったりつかんだりする所作に小指が非常に需要だということが実感できる。今回のことは、良い経験だ。絶対の自信を持っていた包丁使いだが、油断するとやっぱり危険。心穏やかでない状態で使うことも危険、荒っぽくなる動作がケガを招く。いろいろ学んだケガだった。