ホンダ新型インサイト、エコドライブのコツ

昨日のエントリで「エコドライブは習得済み」と記載したが、インサイトでのエコドライブのコツをまとめてみた。

  • 速やかに無理なく50km/hから60km/hまで加速

巡航60km/hの場合、30〜35km/L程度の燃費で走行ができるようだ。この燃費は、加減速無く、概ね平坦な道路の場合だが、なるべく速やかに無理なくこの状態に持っていく。加速するときは、急加速ではなく、適度にモーターアシストを使ってスピードをのせる感覚。

  • 意図的なモーターだけの走行をする

30km/hから50km/h程度で走らなければならない場合は、アクセルを軽く踏み、適度に加速し、スピードがのったときにアクセルを少し弛める。すると気筒が停止するので、軽くアクセルを踏んでやるとモーターだけで走行ができる。流れに乗りながらスピードが落ちてきたら再度軽くアクセルを踏み、スピードをのせ、再びアクセルを戻す。

これで、ガソリンを使わず、かなりの距離が走行できる。気筒停止、モーター走行などは、秒単位で頻繁に切り替わるので、微妙なアクセルワークで、なるべくモーター走行を試みる。

  • 前方に注意し、車の流れを掴む

常に前方の車の流れを掴み、無駄にアクセルを踏まない。50メートルから100メートル先までの車の流れを掴み、信号の変化(青から赤)、右折車両による車の滞りなどを早い段階で見極める。減速が必要と判断すれば、アクセルを戻し、気筒停止。モーターアシストだけで停止するまで走行する。

  • 自分のペースで車速をコントロールできるよう、ある程度の車間距離をあける

他車に迷惑が掛からない程度の車間距離を開けることにより、車速のコントロールや停止までの緩やかな減速などエコドライブに柔軟に対応できる。車間が狭いと、前車の挙動に影響され、強い減速や不必要な加速が強いられる。

  • 下り坂を効果的に利用する

山道でなくても、道路には起伏がある。橋であったり、土地の形状であったりするが、とにかく分水嶺まではアクセルを踏みながら加速し、分水嶺を超えた時点でアクセルを弛める。これにより、例えわずかな下り坂でも、気筒停止とモーターアシストによる走行が速度を落とすことなく可能となる。下り坂で上り坂と同じようにアクセルを踏んでいれば、必要以上の加速となり、場合によってはブレーキを踏んでスピードを殺さなければならなくなる。

以上、当たり前と言えば当たり前のことばかりであるが、燃費を稼ぐとなれば、この程度の意識は必要。慣れれば、考えなくても自然とエコドライブをすることは可能だ。

とは言え、インサイトのいいところは、モーターアシストによる小気味よい加速としっかりとしたハンドリング、そして直進安定性。これらを楽しむには、燃費ばかり気にしていては享受できない。アンビエントメーターが青くなろうが、上記のようなエコドライブを意識しながらも、適度にアクセルを踏めば、インサイトらしい走りが楽しめる。多分、ここがプリウスにはない魅力ではないかと思う。

エコドライブだけがインサイトの魅力ではない。燃費フェチにならないよう、インサイトの良いところを引き出してやることも必要だ。そうしないと、折角の魅力が半減してしまう。

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