地方崩壊 再生の道はあるか

新刊で購入。1600円+税、たけー。

財政破綻した「夕張市」の原因を追いながら、広がる格差などを説明している。夕張市破綻については、新聞報道がされているレベルで、もっとそこに住む市民や職員の生々しい声が聞きたかった。全体的にわかりやすく整理されて書かれているのに、ちょっとその点が残念。

再生の道、あまり語られていない。そりゃそうだ、決定打がないからな。自治体はそれぞれ昔からの地域性があって、一つとして同じものはない。全体に共通することはあっても、一律的な施策は益々格差を産む原因になる。

ヲレが思うには、国は当てにならないので、そこに拘わる市民や役所に人たちの意識を変えることが最も現実的。従来の概念や既存の制度・機構にとらわれない考えやシステムを考えていく。自己の利益よりも全体の利益を考える意識などもそうだな。

小手先のサービスや聞こえがよい制度創設は無駄遣い、まやかしで、屁みたいなもの。騙されないよう常にアンテナ高くして、全体が正しい方向に向くよう誰もが意識することが大切だと思う。