学者のウソ

面白そうなタイトルも沢山出ているソフトバンク新書。少し厚手の紙で読みやすい。

住基ネット、ゆとり教育、ダム論争、第五世代コンピュータなど大きな論争となったこれらの発信元は、学者だったり官僚だったりするわけで、世の中を大きく動かす理論や制度には、大きな誤りがあったりする。これらを指摘しながら、その背景を分析したのがこの本。

学者のウソ [ソフトバンク新書]

学者のウソ [ソフトバンク新書]

疑いを持たざるを得なくなるような社会状況が多々ある。そういえば「白い恋人」の賞味期限偽装も10年前からだと報じられていた。もの凄く裏切られた感がある。美味しかったのに・・と。

だからと言って、人や制度をすべて疑っては生きていけないわけで、疑うことと共に何を信じるかも考えることが重要である。しかも、理性的にだ。この本は、そういった指針的なものを、例示を示しながら説明をしてくれる。

ちなみに著者も学者。信じるべきか疑うべきか。