事実、本物を見極める

OIB3さん、コメントありがとうございます。

テレビに映るのは、なるべく酷く倒壊した映像を意図的に移している所もあるように思いますが、私の考えすぎでしょうか??
一つ前の大きな地震(場所は忘れてしまいましたが)の時も、とても古い家が倒壊しておりました、しかもそればかりアップになっていて、周りがあまり見えないので、その地区すべての建物が全壊しているかの錯覚に陥ります。最近建てられた家は助かっているのか、どうなのか、そのあたりとても知りたいと思ったこともあります。

状態の悪いものばかりみていると、すべてがそういうものなのかという錯覚にもなりますので、全体が見える報道もある程度してほしいと感じます。

写真は、能登半島地震の時の輪島市の建物です。

テレビカメラが映すのは、災害に遭われた方には大変失礼な言い方ですが、「映像的によいところ(迫力あるもの、はっきりとあるもの」です。したがって、ニュースなどにはいつも同じ建物・地区が映し出されますが、現地に行ってみて判るのは、非常に広範囲で、規模は大小さまざまですが大変多くの建物や道路などが被害を受けているということです。

一見、大丈夫そうな建物でも基礎が浮き上がっていたり、微妙に傾斜していたり柱が折れていたりで、倒壊していなくても使用不可の判定である赤紙が貼られていたりします。

震災直後の空からの映像では、あまりたいしたことなくて良かったななんて思っているととんでも無いわけで、現地に入ってみれば、今回のように家屋の損壊2000棟なんてことになっているのです。

ニュースなどでは被害に遭われた人の気持ちも考えろよ!と言いたくなるような報道もありますが、映像的に迫力のあるところを放映することにより全国から支援の手がさしのべられる、県も政府も動くのだから、それは必要悪と言っては言い過ぎでしょうか。

いずれにしろ、現状を正しく伝えることがメディアの責務です。また、災害報道に限らず、視聴者も何が本物かを見極めることが大切だと思うのです。