民間軍事会社(PMC)について

イラクで拉致されたと見られる斉藤さんが働いていたのが、元S.A.S士官が設立した民間軍事会社(PMC)のハート・セキュリティ社。これらについては、報道や多くのブログで取り上げられているが、興味もあるので簡単にマトメ。


どうも誤った知識を得ていた。このPMC=傭兵というイメージがあったのだが、どうやら違うらしい。どんなことをやっているかというと

  • 食事や食事施設の提供
  • 洗濯やゴミの処理
  • 最新デジタル機器の技術者の派遣
  • 兵站、輸送、情報収集などの支援
  • 医療や警備

などで、要するに軍を補完、支援が主な仕事。そんな中で、表だって出来ない軍事作戦を請け負うこともあるということ。


PMC最大手のケロッグ・ブラウン・アンド・ルート(KBR)社は、アメリカ政府や軍との間で業務委託を締結していて、有事となれば15日以内に米軍25000人の兵站支援を確保することができるらしい。凄い!
で、如何にも怪しいのが、このアメリカ政府と180億ドルの契約をしたKBRの最高経営責任者(CEO)が、2000年までの5年間、チェイニーアメリカ副大統領であったということ。これら企業の市場規模がどんどん増えているのは世界の紛争を見れば一目瞭然。これでは、癒着も起こるだろうし、紛争も無くならないという感じがする。


いずれにしろ、紛争(戦争)で金儲けをしている人たちがいる限りは、絶対に争いは無くならないのだろう。

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