フルサトをつくる
地方の適度な田舎に生まれ育ち、小学校・中学校・高校と自宅から徒歩と自転車で通い、大学らしきところで社会勉強するため4年間八王子に下宿し、また地元に戻って就職。全然、波瀾万丈じゃなくて、地味にずっと田舎暮らし。故郷って外から見たイメージが強いので、どうも故郷があるようでない感じ。あえて言えば、第一の故郷は今住んでいるここ、第二の故郷は東京都八王子市、第三の故郷は福島県南相馬市かな。
この本『フルサトをつくる』の副題は「帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方」だ。つまりは、生活拠点を持ちながら、もう一つの拠点を作ろうという趣旨。定住とか移住とかの概念を越えたフルサト。多重拠点居住、地方都市に時々暮らしながら、そこに馴染み、心安らかに過ごしていくフルサト。そこではまさに田舎暮らしを満喫するということ。
まあ、都会に住む方の道楽みたいで、地方からみるとどうよと思わないわけではないが、それでもこういった試みが移住とか定住とかに繋がっていくかもしれないという期待もある。いきなり地方へ移住せよといってもねえ、不安も心配もあるからそのお試し移住みたいなもの。わからんでもない。
昨年一年間、南相馬市に単身赴任した。仕事だ。寒々とした東北からみれば、静岡なんて雪降らないし便はいいし、物も人も経済も活発に動いている。外から見てみると良く判るのだ、自分が生まれ育った地の良いところが。フルサトを一つ、二つ持ってみることもいいかもしれない。自分探しじゃなくて、新たな可能性を求めて、新しい生き方を体験する。何を持って幸せと感じるか、第二、第三の人生の選択肢の一つとしていいかもしれない。
フューリー
映画『フューリー』を観てきました。アカデミー賞候補となりそうなわけで、いい俳優なのに作品に恵まれない(と私が思っている)ブラッド・ピット主演映画としては、過去最高に期待が持てる作品です。
国と国が始めた戦争(殺し合い)というのは、最前線にいる兵士にとっては"FURY=怒り"であって悲惨なモノでしか無いということです。シャーマン戦車、タイガー戦車が実写で動いているのには感動します。タンク同士のタイマン勝負って、あんなんだったのかな。超迫力ありました。因みに、ドイツ軍のスナイパー、もっと遠くからでいいのではないでしょうか、近寄らなくても。
目を背けたくなるような映像もありますので、子連れで観られる方、彼女と一緒に観られる方は、その点留意をして下さい。きれい事じゃなくて残酷で生々しいんだよ戦争はというメッセージは、リアルに伝わります。
随分と前に観た『遠すぎた橋』とかのリアルさとは、また違った生々しさです。大好きな『プライベート・ライアン』『戦場のピアニスト』と比較すると、ストーリーは貧弱です。ただディテールを追求するということでは同じかもですね。
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那覇空港LCCターミナルは、チープだがこれもアリだと思う
那覇空港LCCターミナルを見てました。富士山静岡空港にLCCが就航する可能性は今のところないわけですが、そもそもその議論をする前提としてLCCについての知識がなさ過ぎであるので、一昨年供用開始した那覇空港LCCターミナルについて勉強してきました。いやー、面白いというかこういう航空業務の在り方もありなのかと実に関心してしまいました。その点をざっくりと箇条書きで書き出してみると、
・ANAグループの貨物上屋を借り受けて改装しターミナルとしている。
・なので、見た目は倉庫
・LCCターミナルの表示もない(張り紙程度)
・待合のイスは、プールサイドやビーチなどにあるプラスチック製のやつを並べてある
・土産物屋は、出店風
・搭乗通路は、コンクリート打ちっ放し(現場風)
・ボーディング・ブリッジはない
・しかたなしに、飛行機までは歩いていくしかない
・雨降ったら傘を貸してくれる(あくまでも歩く)
・航空機の入口扉までは、足場風の階段を上っていく
・↑当然、足場風の階段は手押し(手動)
・手荷物受取所にターンテーブルなし(床直置き)
・そもそもLCC利用者は手荷物を預けない(有料だし)
・受付カウンターはDIY風
・空調器は、工場風、配管丸出し
・税関もDIY風
・出発案内は、ミーティングボード改
要するに全体的にコストカットが徹底されていてチープ。でも利用者は、フルサービスを求めているのではなく、安価で安全に目的地に行ければいいということであるので、なんら問題無いとのこと。新幹線を使わずに青春18切符とか深夜バスを使っての旅行もあり、と同じなんですよね。実に面白い。
那覇空港LCCは、Peachとバニラエアが就航していますが、一度、使ってみたいなあ。静岡県民は、LCCを使う機会が少ないですよね。LCCは薄利多売なので静岡空港の就航は難しい(成田・羽田・関空便が有力)と思われますが、それにしても空港運営の在り方を考える上でとても良い勉強になりました。
ペーパークラフト空也上人像(腰まで完成)
仕事が忙しすぎるのでペーパークラフトに取り組む意欲がでない。時間もない。それよりも休みたいが先行しちゃっています。とは言え、遅々としながらですが、一つ一つのパーツを切り出し貼り付ける作業は止めません。止めないので時間が経てば完成に近づきます。ということで、やっと腰まで出来ました。
6月上旬くらいには、台座と両足膝までは出来ていたと思われます。意外に足が細くて頼りない感じです。これだけじゃあ、寂しい。まあこの辺まではサクサクと組み立てて順調だったのだよな。
腰の右下段の作り込み、この部分がどうにもうまくいきませんでした。折れやのり代の部分が数ミリと小さく、出来上がりの形が想像できにくい部分で、最後は強引に合わせていくしか方法はありませんでした。
どうしてもうまくいかなかったった部分の裏側。隙間を埋めたり補強したりで苦労の跡が見られます。というか、情けないので見られたくない部分ですね。恐らく設計上はキッチリと合うものだと思うのですが、最後まで合わせ方が判らなかった箇所です。この辺、制作者(設計者)の意見を聞きたいところです。見本が見たいというか。
だいぶ出来てきました。腰部分は、全体的に特徴のない造形なので何を作っているのかわかりません。ただし、丁寧に作っていけばそれなりの形になっていきます。
今さらですが、丁寧なカッティングとしっかりとした折れ線の筋目入れ(鉄筆とステンレス線引を使用)することがコツです。面倒ですがもうこれしか無いですね、そうすれば誰でも完成することができます。
腰部分(表)の完成。紙の厚みの部分(白い部分)を100均で買ってきたファンデーションで目立たないようにしてあります。ちょっと粉っぽいし茶色が目立ちますが、その内に馴染みます。腰紐の先端部分がなかなか巧く出来ています。
腰部分(裏)ですが、あまり特徴がありません。でもこの緩やかなカーブが最後には全体の造形を引き立てます。今のところ、わけわからんですけどねえ。
両足(膝から上)を差し込む部分。ほとんど見えない部分ですが、ここも丁寧に作ります。足を差し込むと安定してきます。なかなか設計の精度が高いですなあ。
内側、のり代が凄まじい。よくこんな面倒なことをやるなあと自分でも思います。
おおおっ、カッコイイ。これだけでも凜々しいじゃないですか。
なんとも言えないヒップのラインが微妙に表現されています。太陽の塔の顔も金色に輝いています。上半身を早く作って組み立てたいなあ。期待大ですよ。
ドキュメンタリー上映会〜福島・南相馬からの報告〜「想い願う in 島田」
元SBS放送、現中京テレビに所属する笠井千晶(Chiaki Kasai)さんがプライベートな時間を割いて制作されたドキュメンタリーの上映会〜福島・南相馬からの報告〜「想い願う in 島田」に参加してきました。
始めて行った会場の"meguri 石畳茶屋"もステキでした。こういう上映会にぴったりな雰囲気です(若干、寒かったですが)。
昨年一年間、南相馬市で生活をしたのだけれど、やっぱり当事者(特に家族を津波で失った被災者)の感情に安易に立ち入ることは出来ないなあと感じました。映像を見て懐かしいと思ってはいけないと理解しながらも、いろいろな想いが巡り、とても勉強になりました。
また、萓浜(かいはま)の上野敬幸さんも会場に見えられ、ミニ・トーク。震災直後から今までの気持ちについてお話をして戴きました。聴いているだけでも辛い話ですが、最後の「わらいあえるところにします」というメッセージに救われました。復興浜団の活動も以前から見ていながらも、あらためて自分が何をやって来たのか、やって来なかったのか、過去を振り返りながら反省をしているところです。
プラスEXカード、便利なような気がしますが・・・
乗車券なしの旅も慣れてきましたが、ダメじゃん、スマホからの予約時点で行き先間違えています。最近、品川駅で降りることが多かったので、ついつい新横浜駅を品川駅の予約にしちゃいました。改札通過する前に判れば変更できたのですが・・・760円余分に払いました。ただし、ICチケットでも、途中下車は精算せずそのまま通過できることが判ったことは良かったかな。
今回のような事故でダイヤが乱れまくっているときは指定席を買うことは危険なので自由席で直近の車両に乗るという対応になるのですが、そうなるとプラスEXみたいなのはあまりメリットがありません。まあ、柔軟に指定の変更が直前までできるのですがね。
災害時の備蓄飲料水を廃棄しました(古い奴)
賞味期限が切れた我が家の災害時備蓄飲料水を廃棄しました。ペットボトル祭りです。2010年以前に期限切れになったものだけですが、思ったよりたくさんありました。まだこれ以外に30本程度あるでしょうか。
当然、ボトルキャップも、お祭り状態。
私は、南相馬に単身赴任して半年ほど飲料用(煮炊き含む)は、ペットボトルの水を購入して過ごしましたので判るのです。大人一人が生活するには、一日当たり2リットルが必要です。家族4人なら2リットルのペットボトル4本を消費するということなので、それなりの備蓄が必要です。実体験済みで本当の話です。
津波が来なくても、地震で家が壊れなくても、原発事故が起こらなくても、災害時には断水する可能性があります。東海地震が来るだろう言われているのだから、備えは必要だと言うことを市民誰もが認識すべきだと思います。
麻雀について最近思っていること
麻雀についてです。
オンライン麻雀で、ゴッドジラ(私)、国士無双アガリました。
そして、ゴッドジラ、二段になったのでもう止めようかなとも思っています。
そう言えば、先日、生まれたときからWindows世代の職場のとってもカワイイお嬢さんに、この国士無双のスクリーンショットを見て、「あのソリティアみたいなゲーム、面白いですか」とマジ顔で言われ、目が点になりました。麻雀知らないんだ。
我々世代のピカレスク(悪漢)の代表格は、麻雀と競輪でどちらも私は大好きなですが、もう麻雀も競輪みたいな人間くさいのは流行らないのですよね。ギャンブル=多重債務の元凶であるパチンコ(これはプログラミングね)になっちゃうのでしょうか。
長男が大学に進学して、麻雀を始めたと言っています。学内に麻雀サークルを立ち上げたとのこと、賭け麻雀はしないルールのようです。その辺は安心なのですが、学生麻雀に嵌まるというのは単位を落として留年するパターンを彷彿します。大丈夫でしょうか。
過去には、サラリーマンのコミュニケーションツールとして麻雀とアルコールが位置づけられていたのは事実です。
30年前に就職した4月の最初の週の土曜日(当時は半ドン)、先輩に誘われて退職したばかりの役員の方のお宅にお邪魔をさせていただき麻雀をしました。それからしばらく毎週ですよ。集まってくるのは当時の課長や係長などの管理職で、新人としては雲の上のような方ばかり。
でもね、この時に得た人間関係が、その後、随分と役にたちました。職場でも部署が違う20歳も30歳も年上の方に話しかけられるし、普通に馬鹿話に加わることができました。旅行にも連れて行ってもらったし、退職されてからも見かければ声を掛けていただくし応援もしてくれます。当時は、もちろん仕事の相談できましたし、さまざまな情報も教えていただきました。私は、口べた・引きこもり系のアルコールが駄目な人間なんで、こういうの、とても貴重でした。
あれから年月が経ち、もうそんな時代は過去のことになってしまったようです。人間関係の希薄さは深刻に感じます。別に麻雀じゃなくて、スポーツとか旅行とか趣味のなんとかでもいいのですが、メール、LINE、Facebook、Twitter・・・そう言うのじゃなくて、いわゆるリアルな関係も大切だと最近つくづく思います。
まあ、それはそれで、いろいろ面倒なんですけどね。
コンビニコーヒーのカップの話
コンビニコーヒーが盛んだ。私もミニストップかセブンイレブンで買うことが多い。缶ジュースは買うことが少なくなった。緑茶の世界もこういう手を打たなければ駄目だと思うよ。茶価の安いペットボトルに凌駕されて10年以上経つけど、未だに対策を打てずにいる・・・という話ではない。
コンビニコーヒーのカップの話だ。非常に便利だが唯一の不満がある。それは最後の一滴まで飲めないこと。必ずカップの底にこれだけ残る。車の中のゴミ箱に捨てにくいし、ちょっとだけだが漏れればシミになったり臭いも残る。なんとかならないか。
このカップの蓋の形状は素晴らしい。カチッと嵌まるし、倒れても外れないし、唇に熱さが伝わらないし良く出来ていると思う。ところがだ、最後まで飲めないのはこのカップの形状にある。
ミニストップのカップの蓋だが、この窪みの部分に溜まったコーヒーは飲み口の穴に流れ込まない。カップを逆さにしても(天井向いても)飲めない。
これはセブンイレブンの最近のカップだが、傾斜を付けるなどの若干工夫の跡が見られる。が、やっぱりだめ。
この部分にコーヒーが溜まり飲めない。いずれにしろこの窪みが必要かということであるが、飲み口の唇が当たる部分(特に上唇)の咥えた感を持たすためには、蓋のこの部分以外をフラットにするしかないかなあと日々考えている(笑、少なくとも残る量は減るような気がする)。なんでオレがこんなことを考えなければいけないのと思うのだが、こういう商業デザインの部分、ユーザビリティを高めることを考えることは楽しいのですよ。
仕事もそうですが、なぜ不便なのか、どこが原因なのか、どうすれば使いやすくなるのか、どうすれば喜ばれるか、そんなことを常に考えることが必要。ということでいつもつまらないことを考えています。メーカーの企業努力に期待!