「物を捨てたい病」を発症中

単身赴任が終了し静岡に戻って2ヶ月半、業務的には能力不足により毎日忙しい日々を過ごさざるを得ないが、帰宅して、あるいは休日の空いた時間は、ほとんどの時間を片付けに費やしてきた。一年の留守の間、ほったらかしにしてきた片付けルール、箍が外れて知らぬ間に増殖したもの、長男が進学したため不要になったもの、震災リスクの軽減対策などなど、いわゆる断捨離スイッチが入ってしまっている。けれども私が勝手にやっている断捨離モードを阻害する事象も多い。例えば、

  • 家族の生活パターン(みんな忙しい)家族の意識の違い
  • 想い出を捨てきれない(長男がいなくなって寂しい)
  • 明確なルール付けがない(慣習)
  • 意図しない所からの物資増加(感謝なんだが、消化しきれなかったりする)
  • 買い過ぎ(赤貧なのに)

など。でもね、今日の午前中は一人留守番なので淡々と片付けをする。とにかく捨てる捨てる。捨てるしかない。快感!

  • リサイクル用の雑紙の纏め
  • 新聞紙の纏め(生協ccopのチラシは環境破壊じゃないかな、しかも微妙にサイズが大きいので苛つく)
  • プラゴミの纏め(Pマーク有り、無し)
  • 段ボールの纏め
  • BANKENガオガオ・・・捨てました。

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少しだけ、スッキリした。

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ゆるりまい著『わたしのウチには、なんにもない。』という書籍を読んだ。「物を捨てたい病」を発症し、現在に至るという副題がついているが、ヲレも同じだな。ストンと理解できた。著者のブログを見れば雰囲気が判るので気になる方は、ぜひ見てもらいたい。参考になるよ。

わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります

わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります

 

ゆるりまいのお家のように、何もないガランとしたウチがいいな。物が無くならないし(そもそも物がない)、震災リスクは減るし、掃除が楽という効果がある。ルンバで簡単掃除も可能になる。単身赴任の時はそれができたが、今はかなりの努力をしないとダメ。焦らず時間を掛けてやってみようか。

 

南相馬市、想い出の旅(会津郷からむし織)

この3月末に福島県南相馬市への単身赴任が終了して静岡に帰任するときに一年間お世話になった職場の方から戴いたのがこれ・・・第二弾。

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昨日まで使っていた名刺入れが何故か見当たらなくなり困っている。本当にボケ呆けで話にならない、情けない。でも、名刺入れは毎日使うのでと思い出したのが、会津郷からむし織の名刺入れ。会津郷とあるが、具体的には福島県大沼郡昭和村のことで、本州唯一のからむしの産地として名を馳せている。

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この昭和村のからむし織は、原始的な手法による生産、高度な技術による手法工程、希少価値、平成3年に国の選定保存技術として選定されているもの。軽くて柔らかな手触りはステキ。昨年のこの時期、会津には何度も行ったなあ。暑くて寒い会津が懐かしいですよ。 

山田太一著『空也上人がいた』

出た!今年一番の傑作(私が読んだ中では)で、久々の借金をしても買え本です。空也上人像のペーパークラフトを作っているので、たまたま目に止まった小説なんですが、山田太一の集大成ではないかと思えるような作品です。

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まずは、脚本家が書く小説らしく、最低限の文字でその場の空気まで描く筆力、セリフの妙、読者に先を想像させる絶妙な展開、登場人物の設定の巧みさ。一文字たりとも無駄がない完成され尽くした文章です。

更にストーリが凄まじい、高齢者福祉の現場、老いるということはこういうことなんだなと非情に描きます。老人、中年、若者の3人が外から寄り添う危うさ、一緒に歩いてくれる人の存在を空也上人に被せる優しさ、10年経ったらもう一度読んでみようかと思います。

それにしても登場する81歳の吉崎老人は、やっぱり笠智衆しかないんだよなあ。とすると、もうドラマ化はできないや。だから小説にしたんだろうと勝手に思う。

ペーパークラフト空也上人像(右脚)

仕事が忙しくて、一日1パーツという遅々たる進捗状況であるが、それでも継続すれば形になる。

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意外に小さいのだよな。比較のために1円玉を置いてみた。けれどもキットの精度が高いので組み立て自体はあまり難しくない。ただし、ペーパークラフトの悲しい性、紙の厚さが気になる。歩い程度の組立が終わったら、タッチアップをしてみよう。

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右脚が組み上がる。自立しないので太陽の塔に寄り添ってみる。やせ細った脚と膝の丸み、写真では判らないが脹ら脛の少ない筋肉の感じが巧く表現されている。のり代の折り目はしっかり付けた方が良いが、ある程度の脚の丸みを持たせるためには、縦線の折り目は軽くで良いと思われる。自然な感じを出していきたい。

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片足分のパーツ。このキットは、ちょうど1ページ分に収まっていて気が利いている。切り離しやすいし散逸もしない。さて、左脚に取り掛かろうか。

 

第53回静岡ホビーショーで感じたこと

第53回静岡ホビーショー(静岡ツインメッセ)の一般公開に行ってきた。私が訪れるのは、10数年ぶりの2度目。世界最大級の模型展示会が静岡で行われるということは誇らしいこと。

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そもそも私は、根気もないし手先も器用でないので模型を作る(作り上げる)ことはできない。けれども興味はある。なぜならというところが今日の静岡新聞の社説に巧く書かれていた。少しだけ抜粋してみる。

模型作りには、集中して指先を動かす、他人とは違う仕上げにしようとアイデアを凝らす、道具の工夫などの教育的要素がある。精密に作ろうとすれば、時代背景や歴史を知りたいという気持ちも芽生える。

 いや会場に溢れかえるマニア(オタクとは言わない)の方々、半端なく凄い。この集中力と工夫、歴史や記録のへの探究心、凄まじい労力・努力を重ねていると思われる。尊敬ですよ。

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自分にはこんな集中力はないし、時間も資金もないのでやろうとは思わないが、かなりの刺激を受けたことは間違いない。とくに探究心だな。

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自分の中途半端さに反省をしながらも、貴重な時間を過ごしたなと思える充実した休日の一コマでした。

ペーパークラフト空也上人像(台座)

いよいよ取り掛かる。まずは台座の作成。四角の箱を作るだけなので簡単だ。

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でも、カチッと作るには台座とはいえ手を抜くとだらっとした感じになる。よって正確なカットが必要なのだが、台座の場合には直線が長いのでカッティングには定規を使う。左上の穴(多分、杖の補強用)と切り込み4カ所を開けることを忘れると大変なことになるので注意を。

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ペーパークラフトの精度を高めるには、正確な切り取りが必要なのだが、老眼がきつくなったこの歳くらいになるとこの切り取りが非常に厳しい。例えばこの写真。21世紀ペーパークラフトでは、切り取り線より1ミリほど外側まで色づけをしてくれている。切り取り時の余白残りを防ぐためだと思われるが、実はこれが切り取り線を見えにくくしていて辛い。特に仏像シリーズは、木質感を出すために茶系の色づけが多いので、黒色の切り取り実線との見分けが非常にしにくい。写真でわかるかな。

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裏面は、色づけが薄いので判りやすい。じゃあ、裏面の実線に沿ってカットすればいいじゃんと思うけれどもそれには裏面と表麺の位置がぴったりと合うことが条件となります。21世紀ペーパークラフトのキットはかなり精度が高いのでほぼこの条件はクリアしているだが、

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こういうのを見るとやっぱりそれはできないと思ってしまう。表面の実線で切り取りをした箇所の裏側です。実線1.5本分くらいずれている。このズレは、全体の完成度を高めるには大きい誤差。実際、私がペーパークラフトのパーツを切り離す場合は、切り取り線の内側を切るのか外側を切るのかくらい神経を使っている。紙の厚さについては、致し方ないのでタッチアップで補完するしかないのだが・・・

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組み立て解説文の写真は「+」の記号が入っていないが、混乱しないように。このパーツ(円柱)を作る時には、のり代と縦線との大きさのバランスが悪いので、のり代を少し小さめになるよう事前に短くカットしておくと良い。

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台座の裏側に入るパーツ、円柱との接続はかなり細かい作業。見えない部分なのであまり神経を使う必要はないが、丁寧に作りたいところ。一つずつ順番に丁寧に接着をする。

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台座の裏側に入る補強部品の完成、空也上人の両足と杖の下の部分になる。さあ、作業はこれからが本番に入る。詳細は次回。

 

仏像コレクションシリーズ "空也上人像"取り掛かりますよ

次は、これを作ります。仏像コレクションシリーズ "空也上人像"、かっこいい。

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このキットは、ペーパークラフト設計者さんと「21世紀ペーパークラフト」さんから贈呈されたものなので、いい加減には作れません。心して取り掛かります。

ペーパークラフト"バルタン星人"ギャラリー

完成したので、燃えるゴミに出す前に記念写真。燃えるゴミになっちゃうのは、ペーパークラフトの儚い運命。

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正面から、カニ爪が大きい。体長57センチと大きい。本物は50メートル、体重1万5000トン。

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後ろ姿。スカートがね、綺麗だが意外に小さい。

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試合前のボクサーのようだ。ちょっとうつむき加減。筋肉質だ。

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カニ爪・・・ハサミか。とにかく大きい。迫力があるよ。

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目玉は飛び出ていることがわかる。やっぱりセミっぽいな。前屈み、猫背ともいう。

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かっこいい。おむつみたいな尻周りがかわいい。

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眼がロンパリ、セミ顔、それ以外は超迫力あり。宇宙忍者バルタン星人。

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ゴジラ(ペーパークラフト)とのツーショット。同じくもんシリーズだが、ゴジラは3/4くらいのサイズで小さい。遠近法を使って調整。

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海洋堂の太陽の塔とのツーショット。太陽の塔は戦わないので、壊さないでね。実は眼が光るのだよ。

 

以上、ギャラリー終わり。次のペーパークラフトに取りかかることにする。

 

 

ペーパークラフト"バルタン星人"の完成

くもんのシリーズは、安けれど(安いから?)非常に作りにくいキットだと思うけど、このバルタン星人の脚部はうまくできていてなかなかの優れもの。

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このパーツ切り出しから

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こういう部品を淡々と組み立てていくと、

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こんなに綺麗に組み上がる。ステキだ。

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しかも、立つのですよ。重心を下げるための重しをいれることなく立つ、凄い設計だな。あの大きなハサミを両手に広げているのに立つ、素晴らしいバランス感覚だと。

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ふー、それにしてもこれで取り敢えず完成。既に書棚の上に追いやられている。昨年、単身赴任する前に手を付けたので、一年の放置期間を経てほぼ1年半がかり。やれやれだ。今回は、完成させることが目的なのでこれで終わりにする。