勝利とは何だ。KEIRIN-CMの会話を反訳
最近の競輪のイメージ戦略は、素晴らしい。ギャンブルという気配を無くしている。
競輪を見たことない人には判らないだろうけど、競輪の激しく格好いい部分がうまく描かれている。映像って凄いね。所謂、「そそる」のだよ。佐藤慎太郎を初めとする競輪選手がやっているので、当たり前だけど本物っぽい。
ちょっと集めてみた。
2006年版。『人は弱くない』。レースシーン、レース前のイメージ映像。レース前の自転車に塩?振りかけて拝むところが印象的。
2008年版。『勝つのは、誰だ。勝利とは、何だ 』。2007年版と同じ映像で、会話だけが微妙に違うので、そっちは省略。
- エリートでいること。それが俺の人生。
- そんな現場を知らないあまちゃんと闘う人生。
- 大学も会社も義理も。
- でもチャンスはある。
- 東京だけが成功か。だれが故郷を守っているんだ。
- 体を張って汗をかく。そういう生き方しかヲレは知らない。
- 親の家業を継ぐしかなかった。周りは遊んでいたのに。
- 誰にも縛られない、自由で気ままな人生。
- 平凡でも、小さな幸せがあればそれでいい。
- 第二の人生ってなんだよ。俺は一度も終わっていないよ。
- (打鐘)
- その背中を使わせて貰うよ。
- 使いたければ使えばいい。
- 道を空けろ!
- 邪魔なんだよ。
- (勝つのは、誰だ)
- どけどけどけ
- 邪魔するな。
- (勝利とは、何だ)
2009年版。『ショウリトハ、ナンダ。』
- 生まれ育ったこの場所に、俺の守るべきものがある。
- 僕にだって、それを置き去りにしてきた覚悟がある。
- 愛すべき家族を守れれば、僕はそれでいい。
- そう、ささやかな日々に誇りがあるんだ。
- 大きな成功を、この手で奪い取ってこそ人生だよ。
- ここは俺の居場所じゃない。俺は、まだ俺の道を探っている。
- それを逃げ道にするなよ。いつだって今の自分がすべてだよ。
- 人生は今だけじゃない。まだ、ずっと続くんだ。
- みんな、つべこべうるさいよ。黙って静かに働けよ。
- (打鐘)
- 時代に負けるのかよ。
- 負けたくないなら、時代を作るんだよ。
- ただ一歩ずつ行けば・・・。
- きっと・・・
- あっという間に・・・。
- くたばっちまうよ。
- 先のことは判らないだろ。
- だから追いかけるんだ。
- 見つめているものは、なんだ。
- 掴むものは、なんだ。
- 遠い誰かの背中だよ。
- 思い出とか。
- 明日とか。
- 汗とか。
- (カツノハ、ダレダ)
- 逃げるなよ。
- どけよ。
- 止まるな。
- 俺はまだ。
- どけよ。
- うつむくな。
- 僕はまだ。
- この人生を。
- どけよ。
- 走るんだ。
- (ショウリトハ、ナンダ)
これは、競輪=ギャンブルというイメージを拭い去るための戦略。役に立っているんだよと。いやいや、そうじゃない、ヲレの車券が世の中に役に立っているということなんだよね。高野文子の画がいいね。
最後に、2007年版のメイキング。諄いけど、映像技術ってすごいな。