S.A.S.英国特殊部隊 ファーストシーズン

『S.A.S.英国特殊部隊 ファーストシーズン・コンプリートBOX』というのを手に入れたので、毎日1話ずつ観ている。DVDディスク4枚組で、1枚に1話または2話という構成。英国のTVドラマシリーズの『S.A.S.英国特殊部隊』は、以前レンタルでばらばらと単発で観ていたのだが、なかなか次が出てこないのでずっと気になっていたところ。

S.A.S.英国特殊部隊 ファーストシーズンコンプリートBOX [DVD]

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とにかくリアルさでは抜群で、イギリスの薄暗い雰囲気と相まってたまらなくマニア心を刺激する。ただ派手なだけのハリウッドものとは違い、某ランボーのようにS.A.S隊員はスーパーマンでもない。また、家族とか隊員間の葛藤などもうまく描かれていて、人間ドラマとしても秀逸だ。

  • The Killing House

このシリーズに嵌ってしまったのは、この第1話の完成度の高さだ。

人質をとって立てこもる銀行強盗を解決するストーリだが、迫力ありすぎ。実際に10年間にわたってS.A.S.に所属した隊員が制作に関わっているので、ドラマとはいえその作戦行動は無駄が無く、スピーディで恐ろしい。H&K社のMP5サブマシンガンの構え方、薬莢が床に落ちる音、建物内に充満する煙など、本物は見たこと無いけど如何にも本物のような演出は素晴らしい。

犯人を一発で無力化する口から脳幹への射撃や、妥協を許さない徹底的な犯人への徹底的な対応は、まさに特殊部隊の行動で驚きだ。

  • Breakout

チェチェンのテロリストが英国病理研究所を襲い、新型炭疽菌を持って立て籠もる。S.A.S.はその排除作戦に加わるのだが、建物内に隊員や人質が居ても炭疽菌がばらまかれたら焼き尽くせという命令が出される。もちろん潜入する隊員はその命令を承知で作戦を行う。監視モニターのトリックを使った作戦や、銃撃戦の時の予備マガジンを交換するタイミングなど興味深い。

  • Natural Selection

S.A.S.のサバイバル演習。英国内でこのようなサバイバル演習が行われていると言うことに驚きだ。極限状態の中に置かれ、体力的にも精神的にも徹底的に痛めつけ、これを乗り越えた人たちがS.A.Sの隊員になるというもの。

  • The Killing of One-Eyed Bookie

IRAテロリストに隊員のジェイミーが誘拐され、拷問を受ける。二重スパイとの接触や駆け引きなど北アイルランドとの微妙な体制は、平和な国、日本では想像が付かない。

  • Something to do with Justice

ボスニアが舞台。S.A.Sの極秘裏の軍事介入で、要人暗殺の作戦を実行するもの。前作で北アイルランドでの行動の責任を取らされたヘンノ軍曹とピート隊員が部隊から外され、ボスニアで軍事顧問として雇われるという伏線もドラマとしてはうまく構成されている。

  • Just a Target

日本未公開ストーリ、初めて観た。英国内の過激派組織に潜入したジェイミーと英国諜報機関MI5のスパイが要人狙撃計画を阻止するというもの。900メートル先の要人を狙撃するスナイパーを任されるジェイミーが沈着冷静で最後まであきらめないスタイルがかっこいい。