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 原発事故と制限区域の再編

単身赴任 日常

昨日、福島県双葉町福島第一原発事故による規制区域が28日に再編されると発表があったが、その手前(南相馬市側)の浪江町では4月に再編されている。帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域と区分けされ、国道6号沿いは避難指示解除準備区域。これによって南相馬市と浪江町の行政境に設置されていた検問所が撤去され、国道6号から浪江町に入ることが可能となった。

ほとんど車が通ることのない国道6号を南下し浪江町に入る。GW中にも関わらず人気(ひとけ)はまったくなく限りなく静か。国道6号から市街又は海岸部へ通じる道路は、仮設のガードレールが設置されていている。常時2人の警察官又はガードマンが張り付いており、通行証を持たない人の制限がされている。震災以降、空き巣などが頻発していることに対する措置
しがたって通行証を持たない人は国道6号のみ立ち入ることが可能であるが、店舗など開業しているところはなく、行ってもなにもすることはない。

双葉町との町境まで南下すると警察による検問所があり、当然、許可車両のみの通行となる。もっともこの先は福島第一原発の敷地の横を通ることになり、28日の区域再編案でも帰還困難区域に指定されるところ。

警察の検問所(福島第一原発から直線で5キロ)まで行くと、わーっと20人くらいの警察官に囲まれ、「この先は許可車両のみです。Uターンをお願いします」と丁寧に説明される。Uターンも脇の駐車場に入れられ、警察の指示により、進め・止まれ・無線で許可・進めと無茶苦茶、厳しい。でも「道はわかりますか」とか親切に声を掛けてくれる。これら警察官も全国からの応援派遣で来られている方。本当にごくろうさまです。

南相馬市の現状を見ていると、浪江町も双葉町も、区域の再編(緩和)が本当にいいのかと思う。双葉町の帰還困難区に居住する住民は全体の96%なので、再編にどんあ意味があるのかわからない。戻れないことには変わらないのだから。浪江町も海岸に近い区域のみが立入りができるようになるだけ。区域の再編は、行政内区域を分断、差別化をすることであり、これによって補償や救済制度の適用有無などの差が出てくることになり、新たな課題が発生する。南相馬市の混乱ぶりの一つの要因として市内が3つの区域に区分けされたことに起因していることは明確なのに、また同じ轍を踏むことに何の意味があるのか疑問。

家族も町もバラバラになるのが、原発事故の悲劇。