船岡城址公園、一目千本桜(宮城県柴田町)

朝8時に出発し、相馬市、新地町、亘理町と津波被災の後を右手に眺めながら国道6号を北上。山側に折れ、宮城県柴田町に入る。渋滞はなく、船岡城址公園すぐ近くの駐車場に入る。普段は、柴田町職員駐車場として使っているようだ。公園前の駐車場は500円聴取されるが、ここは無料。まったく調べずに来たのだが、やっぱり早起きは三文の徳。

閑話休題。

今回の失態。LUMIX GF1を忘れた。昨晩、バッテリーの充電をして今朝、セットまでしたのに忘れた。情けない。予備のCanon S100、これは持っていたのだが、料理を撮るのは良いのだけれど、桜はダメね。赤く補正され過ぎる。下品な絵になる。おまけに「メモリーが一杯です」と表示される。おかしいなあ、派遣前にHDに保存しSDカード内は削除してきたはずなのに・・・原因がわからず一枚消して一枚撮影・・・ストレス。最後の砦、iPhone5 だが、所詮、スマホ。GF1の表現力には叶わない。ああ、もう、最低の失態だ。なんで、今回は写真が少ないのでスマソ。

もとい、これも知らずに来たのだが、ちょうどタイミング良く「しばた桜まつり」なるものを開催して賑やか。まずは船岡城址公園に入り、なかなか急な散策道を登っていく。途中、桜、桜、桜・・・ここは桜だらけ。

しかし凄いね、隙間なく桜が咲いている感じ。白一色で眩しい。公園全体も良く管理されている。頂上には平和観音がある。由来不明。登っているうちに気がついたのだが、船岡城ってあの山本周五郎著『樅ノ木は残った』の原田甲斐の居城なんだね。ヲレが生涯ベスト72冊を選べば『樅ノ木は残った』は必ず残る小説だ。ちょっと感慨深い。

死ぬ思いで頂上に到達。途中、ニトロペンを持って来なかったことをマジ後悔したほど。前日の花見山と併せて足の筋肉がガクガク。三の丸の桜、その奥は一目千本桜が白石川の堤にずらりと眺められる。圧巻だ。

反対側の景色、大河原町市街とやはり白石川には桜、奥の雪を被った山稜は蔵王山か。雄大な景色。

船岡城址公園を下り、一目千本桜に向かう。駐車場で整理をしてた柴田町の女性職員さんに様子を訊くと、ここに車を置いて行った方通いとのアドバイスを戴き、そのままぶらぶらと散歩。10分ほど歩けば、JR東北線の船岡駅。構内を通り過ぎて、白石川の堤に向かう。良かった、付近は大渋滞じゃん。

おおおおっ、凄い。我が故郷の勝間田川の桜並木を巨大にしたような風景。この景色が前後に10キロ近く続く。「一目千本桜」とは、一目で千本の桜を眺めることから付いた名前。なるほどと納得。

この時点で11時を過ぎていたので、昼食を摂る。これも駐車場にいた職員さんから聞き出したお薦めの店『炉端はたはた』、水分不足と疲れと血糖値低下でフラフラしていたので、天ぷら蕎麦を注文。揚げたての熱々天ぷらも茶ソバも美味い。やっぱり地元の方、特に食べ物は女性に聞くのが良い。

午後は用事があったので速攻で帰宅。これも職員さんから抜け道を聞いて、スイスイと渋滞を抜ける。逆方向の渋滞はもの凄い。阿武隈川左岸を下り、亘理町で国道6号へ。ここではたと気がつく。白石川は阿武隈川と合流をして海に流れ出るのだが、津波は阿武隈川を遡上し亘理町岩沼市で甚大な被害をもたらしている。上流の美しい千本桜と下流の被災現場、乖離が激しすぎる。