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 レ・ミゼラブル

映画

外国文学・世界史が苦手なヲレとすると、基本的な素養がないため非常にハードルが高かった映画だが、観て良かったよ。同日から上映が始まった『96時間』を横目に、少ない観客の中たっぷり158分、眠らず楽しめた。

こういうミュージカルもあるのだな。予告編からはまったく想像が出来ない手法(ちょっとずるい)。ミュージカルといえば『ウエストサイド物語』とか『雨に唄えば』くらいしか知らないので驚き。最初はかなり違和感があったが、それはそれで効果的であったと思う。壮大な物語らしく音楽が徐々に高まり盛り上げていく感は、企画の勝利か。

ストーリは、原作を知らないで多くを述べることは出来ないが、つまみ食い、いいとこ取りの展開で、素人にはわかりやすかった。これ、ミュージカルでない映像手法でシリアスな作りとなればかなり泣けたかもしれない。罪と罰、憎悪と許し、法と善、愛と誠(笑)、信頼と裏切りなど全部入りなストーリであるが、全体を貫くのは歴史の重みと、日本人にはない強い宗教観。印象的なフランスの国旗、民衆の革命、欧州の思想の土台にはこういうものがあるのかと勉強になった。

大好きな小説『モンテ・クリスト伯』に通じる聖者となったある男の叙事詩、気力と体力があれば原作を読んでみたくなる。新年初の映画は、好スタートだ。