知覧特別攻撃隊

ちょっとした切っ掛けで、書棚にあったこの冊子『知覧特別攻撃隊』(1998年版)を手に取り、読み始めたら止まらなくなった。ついでに涙も止まらなくなった。

ある遺書の一部に、

死後の事に関し、二、三書きます。
一、私の体は一片の肉も残らんのが普通です。
一、弔いは屹度軍隊でやってくれますから、家出は極く軽く、悲しみと異なり喜びですから間違えぬ様。
一、女性、金銭関係はありません。
一、特攻日誌の裏側に書いてある方には、生前の交を謝す手紙を差し上げて下さい。
一、私へ下さる金は御両親の随意ですが、生前の念願たる家の改築へ一部でも御使用下さい。

とある。こういうことを繰り返しちゃあいけないよ。対立から平和は生まれない。お互いにきちんと考えなければならない。そう思わないか。

新編 知覧特別攻撃隊

新編 知覧特別攻撃隊