新東名を走行した、圧倒的に走りやすい

新東名を走行した。第一の感想としては、圧倒的に走りやすい。東名と比較して走行台数も少ないと思われますが、それにしても余裕のある幅員が安心感をたまらなく醸し出している。

基本は3車線で、一部2車線に規制している。理由がわからない。整備してあるのだから全部3車線にしてしまえばと思うがなぜだろうか。写真はSAなどからの合流するところなので一部4車線になっている。路肩も東名と比較して余裕があるのでこれも走りやすさの一つ。

トンネルの中も広いので、追い越し禁止になっていない。天井高も十分で圧迫感がない。路肩ももう一車線できそうなくらいある。照明は明るく白色なので見通しも良い。

遠州森町PAでは、自転車に乗ってきた奴がいて笑えた。どこから入ってきたんだ、スマートICでもないし。

ということで快適な走行を体験できたが、その他の感想を箇条書きで整理してみる。

  • 走行区間がほとんど山の中であるので、新東名ICでの乗り降りはあまりないのでは。その必要性をまったく感じないようなところにICがある。これでは、静岡県への観光利用は増えないのでは。もっとも新清水ICから御殿場JCTまでは富士山や駿河湾がみえるのか?なかなかいく機会がないが、一度は走行してみたい。
  • 新東名は、快適走行ができるので、SA、PA、IC間の走行時間が短く感じる。制限速度が許されれば、巡航120km/h走行はらくらく可能。制限速度を上げてもらいたい。
  • SA、PAとも小ぶりな建物でいいのかこれでと思う。もっとも観光客が来ないとなるとこんなものか。意外にPAの方が空いていて、食べ物もご当地ものがあったりして利用しやすい。
  • どこのSA、PAの駐車場も、頭から突っ込んで駐車し、バックで出て行くというスタイル。不効率であるし、事故の危険も増す。東名の駐車場がほとんどそうであるように斜めに入り、そのまま前に抜けていくタイプにならないか。通路部分も無駄だし、そもそも駐車場が足りないではないか。工夫が必要。
  • 沿岸沿いの静岡県民にどれほどののメリットがあるか不明。あきらかに東名高速の通行量は減ったと思うが、それだけか。
  • 災害時の迂回路や物資輸送路としていの位置づけがあるが、東日本大震災での津波の映像を見ていると、これは安心に思う。
  • ループ通行の問題、これはシステム上の不備。ETCのシステムでは、自動認識の技術が確立しているので、新東名上にそれら認識装置を付ければ済むこと。あるいはJCTごとでの精算。これら対策をしないことは容認ととられても仕方がない。全国には、ループ可能な高速道路が何カ所もある。有名なのは九州自動車道か。災害時の迂回路としてもループできることは意義がある。例えば、吉田IC・浜松IC間が被災し、東名も一般道も通れない時に、新東名を迂回していくことが考えられる。多様なルートを多重に設定していくことは危機管理上も必要。
  • 今まで第二東名と言っていたが、いつ新東名になったの?
  • 清水JCTと新清水JCTが名称が似ていて判りにくい。なんとかならなかったのか。
  • 山間地を経由するルートであるので、トンネルか高架だらけ。あれだけ高い高架が安全なのかと思うが、これは建設中に確認している。というのは、あの路盤の下には鉄管(中が空洞)が並べられているのだ。コンクリートだけで造られていないので躯体が軽く、構造計算上あの橋脚でも耐えられるということであろう。
  • トイレが綺麗、これから清掃・管理をしっかりして、どれだけ維持できるかがポイントか。

ということで、建設工事中の大井川新橋に上ったり、金谷第一トンネルを掘っている最中に先端まで見たりしていた新東名(その当時は第二東名だったぞ)なので、完成したことはなんとなく喜ばしいこと。災害利用がされないことを祈りたい。