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 2012年4月の読書メーター

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2257ページ
ナイス数:297ナイス

もう5月か。読んだ冊数は少ないけれども、どれも心に染みわたるものばかりだった。特に重松清。個人的にはブームが来ていて、発表順に読み尽くしてやろう企画を始めた。重松清は、ヲレと同い年。単純にそこだけでも嬉しい。


ビフォア・ラン (幻冬舎文庫)ビフォア・ラン (幻冬舎文庫)
重松清を作品の発表順に読み尽くしてやろう企画の一冊目。28歳、デビュー作品。著者にとって、「まゆみ」という名前、後の「まゆみのマーチ」に繋がるんじゃないかな。凄く思い入れを感じる哀悲しい描き方だ。私の息子は高校2年生、娘は中学3年生、こういう年代を今リアルに生きているんだなあと思いながら読んだ。決して言葉で表現するほど投げやりではなく自らを冷静に現実を見ながら青春の日々を過ごしている感じがいい。これほど自分は真剣ではなかったなあと情けなくなる。こんな貴重な時間を過ごしているのだよと子供たちに伝えたい。
読了日:04月28日 著者:重松 清
中国版ツイッターウェイボーを攻略せよ! (ワニブックスPLUS新書)中国版ツイッターウェイボーを攻略せよ! (ワニブックスPLUS新書)
読まないよりは読めば得るモノは少しだけあるが、読んでも得した感じにはならない。"ウェイボー"って字面が安っぽいというかそういうところが中国的な危うさがあるのだが、この本の紹介ではかなり進化的であり、それらを受け入れてしまう中国も昔とは違うのかと認識をした。もっとも都市部を中心にということであるが、中国だからこれだけの進化をしているという感じもする。いずれにしろ、中国という国が経済的にも文化的にも日本にとっては驚異であることは間違いない。
読了日:04月24日 著者:山本 達郎
ビタミンF (新潮文庫)ビタミンF (新潮文庫)
重松小説としては比較的初期の作品で、後の作品に繋がる根幹の部分が書かれている。家庭の危うさ、幸せの根拠、親子の関係、仕事と家庭、どれもが皆悩みつつなんとか維持をしていることを、優しく包み込むように描いている。後の重松小説がそうであるように、基本的には優しいのだよな。最後には希望という小さな余韻を残してくれる。直木賞受賞作。
読了日:04月22日 著者:重松 清
この世の全部を敵に回して (小学館文庫)この世の全部を敵に回して (小学館文庫)
単純に好きではない。こういうグズラングズランとした文章を続ける姿勢が好きではない。小説という形態をとっていることも潔くない。とても残念、二度とこの作者の書籍は読まないだろう。
読了日:04月22日 著者:白石 一文
星に願いを―さつき断景 (新潮文庫)星に願いを―さつき断景 (新潮文庫)
地下鉄サリン事件阪神大震災もついこの間のように思い出すことができる。ここに出てくる家族の様子は、自分も既に体験し、あるいはこれから当然予想されるであろう風景だ。普通の家族を緻密に再現している。それは、自分たちの姿を俯瞰して見ているようで興味深い。最後は、重松清の優しさが溢れる言葉で終わる。いいなあ。
読了日:04月15日 著者:重松 清
やわらかな棘やわらかな棘
この著者の小説は、どれも女性の視点で書かれている。その多くが幼い子供を持つ母親。著者自身も子育てをしながら小説を書いているので、まあリアルなこと。1編目の「まちあわせ」、その執念が怖い。どの編も微妙なバランスで成り立っている。辛くて壊れそうになりながら、小さな切っ掛けや行動によりわずかな希望が見えてくるみたいな感じ。男のオレから見てなぜとは思わないが、ああそういう心理なんだと新しい発見もある。総じて女性って難しい。著者は、いま私が住む静岡中部の街と関わりがある。だからお茶に対する見方がこれまたリアルだ。
読了日:04月14日 著者:朝比奈 あすか
卒業 (新潮文庫)卒業 (新潮文庫)
いいよいいよ。「まゆみのマーチ」なんぞ、タイトルの付け方が韻も含めて絶妙。このタイトルをだけでストーリが沸々と思い起こすことができる。「追伸」も辛くて重いテーマだが、結局は優しいし、この物語が『その日のまえに』への展開に繋がる(ストーリは別)。同年代に生きた重松清の世界はリアルだし、その想いは限りなく身近なところで感じることができる。多作なので大変かもしれないが、すべての本を読んでみたい。
読了日:04月07日 著者:重松 清
パラダイス・ロストパラダイス・ロスト
このシリーズ、連作短編なのに飽きが来ない。各編ごと、深い味わいがあり、次の作品への期待感が高まる。著者の企画力、筆力が凄い。どの話も広げすぎて収拾つかなくなることがない。きっちりと最後にまとめるので安心感がある。D機関の暗躍と秘匿性が徹底していて、魅力的すぎる。つ、つぎを読みたい。
読了日:04月01日 著者:柳 広司

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