おじいさんと草原の小学校

『エンディングノート』を観て、重々しい雰囲気になってしまったので、続けてなにか希望が持てそうなこの映画を観る。いや、観て良かったよ。

ケニア政府が小学校無料化政策を発表したことにより、それまで白人に迫害を受けてきたキクユ族の80歳を過ぎたマルゲが小学校に入学し文字や計算を習うという単純なストーリ。そこに過去の迫害や民族間の争いなど回想を絡めて、マルゲの活躍が描かれていく。思うにどうしても比較となってしまうが、日本は幸せだよね、そういうことをどうしても噛みしめてしまう。当たり前に勉強する機会が与えられている日本にいて文句ばかりを言っては駄目、そういう輩はこの映画を観るべきだよね。ベタな感想だが本当にそう思う。

地味な映画であるが、ちょっとしたユーモアもあるし、音楽もご機嫌だし、全体として大切なことを説いている良質な作品。ショッキングなシーンもあるが子供たちにも観てもらいたい。