どくとるマンボウ回想記

少し前、北杜夫とその長女、阿川弘之の長女で作家の阿川佐和子の対談を偶然テレビで観た。北杜夫がものすごい年寄りになっていてびっくりした。記憶も曖昧になっていて、呆けてしまったのかと心配になった。1927年(昭和2年)生まれだもんなあ。

阿川弘之と電話で話をしたりして面白かった。あの場には、遠藤周作も欲しかったなあという感じ。ということで、懐かしくなったこともあり、そのまま1クリックしたのが『どくとるマンボウ回想記』。ISBNが13桁の新刊で購入。

回想記というくらいなので、生い立ちから現在までの本当におさらいみたいなもので、あちこちのエッセイやらで書き散らしたものの総まとめ。でも、3分の2くらいは書き下ろしだ。北杜夫を知らないのであれば、入門書として最適かな。

表紙が素晴らしい。年老いた北杜夫じゃないところが良い。この表紙を見るだけでも購入した甲斐があるってもんだ。

懐かしいねえ。これ読んだの、ヲレの青春時代だよ。