私の異常な愛情

北陸で読んだ本。副題「不肖・宮嶋流 戦争映画の正しい観方」。戦闘地域への取材経験が豊富な著者が、マニアックな視点で戦争映画に突っ込みを入れる。

ヲレも戦争映画が好きで、この本で取り上げている映画はほとんど観ている。そもそも、昔から戦争の是非は別として、戦争・戦記・武器にはムチャクチャ興味があったのだ。

小学生の頃から雑誌『丸』を定期購読し、好きな戦闘機は紫電改、愛読漫画は貝塚ひろしの『烈風』で、ウォーターラインシリーズのプラモを作り夏休みを過ごした。中学生の時にはモデルガンにはまり、『GUN』を定期購読し、『刑事スタスキー&ハッチ』の銃撃戦を食い入るように観たが、三菱銀行立てこもり事件の犯人の梅川が『GUN』の愛読者であったということを報道で知り『GUN』の購読は取りやめた。高校生の時には豊田譲の戦記小説を読み、社会人になってからもサバイバルゲームを体験。愛銃はベトナム戦争でおなじみのM16アーマライトという思い入れ。ついには、ベトナムでM16A2を実射し、中国海南島ではAK47カラシニコフ)を実射し、こんなもので人が殺し合うなんてとんでもないと改めて感じた次第。

などとどうでもいいことであるが、『私の異常な愛情』を面白いと感動する素養は充分あったという説明をしたかっただけ。つまり、そのくらい宮嶋茂樹のマニア度は高い。著者もそんなことは承知で実に丁寧に解説をしてくれているけれども、その面白さというか凄さは理解できない人がいてもおかしくないほど拘っている。

映画の解説というよりも、先の大戦からイラク戦争までの主要な紛争の解説書としても読むことができる。現代戦史の教科書だよ、まるで。

ということで、宮嶋茂樹の書籍の中では一番面白かったという印象。

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