ドライカツカレー、息子

先日、同居人が飲み会、娘が夕涼み会ということで、私と息子(中1)の二人でカレーを食べに行きました。地元では有名な「ドライカツカレー(中辛)」が美味しい一風変わったお店です。

実は、12年ほど前のこの息子が生まれた日に、このカレー屋さんに行き、ドライカツカレーを食べています。障害があるかもしれないので小児科立ち会い出産で、もちろん私にとっては初めての子供ということもあり、無事生まれたときは、本当に嬉しく、また感動したものです。生まれたのは夕方の5時過ぎだったので、7時頃、一人で夕食を摂りにこのカレー屋さんに行きました。

ただでさえ美味しいカレーなのに、無事に生まれた安堵感や自分が父親になった不思議な感覚などを内に秘めながら食べるのですから、それはそれは美味しく、思い出深い記憶です。

あれから12年経って、同じお店のカウンターで、生まれたときはわずか2500グラムだった息子と一緒に当時と変わらない味のドライカツカレーを食べるというのは、不思議で、どことなくシュールで、夢のような感覚です。大人の一人前をぺろりと食べ、「本当に美味しかったよ、また食べに来たいね」なんて言われると、涙が出そうでした。