サウスバウンド

ヲレ的には、今、小説の分野では最も安心して読める作家の一人、奥田英朗の傑作小説だ。久しぶりの週末一気読み。

くどいが傑作だ。

系統的に例えるならば、矢作俊彦著『スズキさんの休息と遍歴―またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行』とか、村上龍著『69(sixty nine)』とかを読んだときのような感動か。

いずれもどこかに懐かしさと暖かみのあるストーリ。『サウスバウンド』でいえば、家族の絆とか父親の信念とかが心に染み込んでくる。知らぬ間に説得され、納得し、応援をしたくなる展開と筆力には脱帽だ。

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