クライング・フィスト

韓国映画、感動した。ヲレが好きなスポーツは競輪、登山、ボクシングだが、この映画はボクシングを素材としている。

借金を抱え殴られ屋となった元銀メダリストのオヤジ(ヲレと同年代)と、愛を知らずに世間に背を向ける若者が、ボクシングを通して家族愛と生きていく意味をつかみ取る人間ドラマ。

ボクシング試合のシーンが素晴らしい。一度もカットがなく両者の間にも入り込むカメラは迫力がある。あえて観客の歓声を取り除き、拳が空気を切り裂く音と殴る音だけで構成されているのも、臨場感がある。

試合の結果も満足がいく。久々に映画を観て涙が出た。オヤジの子供が素晴らし。ジョージ・フォアマンの名前が出たときには雄叫びを上げた。視聴者を納得させるストーリ、映像、音楽すべてが逸品。