ケーブ・ベアーの一族
世界最古のヒロイン「エイラ」の物語だ。何と言っても、時代は紀元前3万5千年のヨーロッパ。エイラは、クロマニオン人。5歳のエイラが大地震で孤児となり、ネアンデルタール人の一族に拾われ、ネアンデルタール人として育てられる。
ネアンデルタール人(ネアンデルタールじん)は、約20万年前に出現し、約3万年前に滅亡したヒト属の一種である。我々現生人類であるホモ・サピエンス Homo sapiensの最も近い近縁種とされる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小説で描かれるネアンデルタール人は、言葉は発しないが、動物のようなうなり声や叫び声、見えない仕草で会話をするが、笑うことはせず、涙も流さない。しかし、高度な文化も持ち、火を使い、道具を作る。
- 作者: ジーン・アウル,大久保寛
- 出版社/メーカー: ホーム社
- 発売日: 2004/09/24
- メディア: 単行本
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エイラは、クロマニオン人。今の人と変わらない。極端に表現すれば、人が猿の世界に放り込まれたようなもので、大苦労をする。そして、知能豊かなエイラは、ネアンデルタール人の生活になじみ、その知恵を発揮し、ネアンデルタール人の一族からタブーとされる狩りをこっそり行い、道具を作り、薬師としての知識を蓄えていく。
『ケーブ・ベアの一族』上下巻では、呪いを掛けられて、ネアンデルタール人の一族から追放され、一人で旅に出るところで終わる。機会あれば読んでみると良い。人(ひと)であることのありがたさ、感情があることのすばらしさ、言葉の重要性を感じることが出来る。
頑張れ、エイラと応援をしたくなる小説だ。
しかし、この本。A5版の360ページ、とにかく重い。寝ころんで見ていると、5分で腕が痛くなる。しかも、価格が高い。仕方なしにAmazonマーケットプレイスで購入するが、それでも高い。財布がどんどん軽くなる。
毒だ、体に良くない、寝不足になるし・・・。